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代官山に和風だし麻辣湯「転転麻辣湯」 Z世代マーケティング会社が新業態

提供する和風だしの麻辣湯

提供する和風だしの麻辣湯

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 昆布やシジミから取る和風だしで作る「ジャパニーズ麻辣湯(マーラータン)」専門店「転転(テンテン)麻辣湯」(渋谷区代官山町)が12月17日、代官山にオープンする。

赤をポイントに利かせた店内

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 Z世代向けの企画やマーケティング事業をはじめ、ボードゲームブランド「タイパ至上主義」、スキンケアサロン「Belle渋谷店」(宇田川町)などのブランド事業も手がける「僕と私と」(円山町)の新業態。今年の新語・流行語大賞にもノミネートされるなどZ世代を中心に人気を集める麻辣湯に目を付け、代官山駅から徒歩1分の場所に1号店を開いた。

 店舗面積は10.77坪。店内は、麻辣湯のしびれ(麻)や辛さ(辣)を視覚的に表現したブランドカラーの赤を基調に、カウンター6席を含む計14席を設ける。好きなトッピングを来店客自らがボウルなどに取って調理する既存のスタイルの麻辣湯店とは違い、注文は全てモバイルオーダーで対応。事前調査で集めた声の中で「食材に不特定多数が触れることへの不安」を感じる層が一定数いたため、トッピングはオーダーで選べるようにしたという。

 麻辣湯は、スープの辛さのほか、麺は春雨(細・太)やトウモロコシ麺などから選べる。トッピングは、レンコンや白菜がそれぞれ110円(予価)。プチトマトやキクラゲ、ヤングコーン、ウズラの卵、エノキ、肉団子などもラインアップする。価格はトッピングの量によって変わり、価格帯は1,000円~2,000円で、中心価格は1,500円を想定。今後は担々麺などを提供する予定もあるという。

 麻辣湯の具材をモチーフにした「ゆるかわ」なキャラクターも作り、店頭ではオリジナルキーホルダー(550円)なども販売する。

 「Z世代の企画屋」を名乗る同社社長の今瀧健登さん(28)は「転転」の店名について、「調査すると『麻辣湯屋の店の名前が分からないで通っている』という声が過半数以上だったので、耳なじみのいい店名を考えた」と話し、意味は「心が躍るように『心が転ぶ』、好きな味にカスタマイズできて予想外の味も作れるので『味が転ぶ』、というような意味がある」と加える。「何度転んでも立ち上がれるような、しなやかな強さを応援したい」とも。

 代官山の立地については、「カフェなどは多いが、ラーメン店などは少なく、サラッと一杯食べて帰れるような店の需要はあると思った。麻辣湯はデリバリーでもかなり人気が高いので、ターゲットとなる渋谷や恵比寿、広尾、港区方面などにもメニューを届けられる代官山にゴーストキッチンを持てるという強みもあった」と説明する。

 同社の本社がある円山町では、「2次会で帰るには物足りない」という客層向けに深夜も営業するバー「8jikai(ハチジカイ)」を営業しているが、フードも提供する飲食店は今回が初。「『健康とおいしさの両立』は、これまで積み上げてきたZ世代向けの事業との親和性が高いと感じている。サロンやパーソナルジムなどの運営を通じて心と体の健康に関わる環境づくりに取り組んできた延長線上で、日々の生活にもっと気軽に取り入れられる『食』からのアプローチにも挑戦したい」と意気込みを見せる。

 営業時間は、11時~15時、19時~23時。火曜定休。キャッシュレス決済のみ。

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