シブヤ経済新聞の2025年年間PV（ページビュー）ランキング1位は、昨年いっぱいで閉店した渋谷駅前の薬局「三千里薬品 神南店」について伝える記事だった。

　ランキングは、今年1月1日～12月11日に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

　1. 渋谷スクランブル交差点の老舗薬局「三千里薬品」閉店　62年の歴史に幕（1/7）

　2. 代々木公園で北海道物産展　80ブース、北海道ゆかりの歌手らも（10/1）

　3. 代官山のデンマーク大使館が一部開放　デザインやガストロノミー紹介（10/28）

　4. JR渋谷駅「ハチ公改札」移設へ　既存改札を廃止、北側の1カ所に（1/15）

　5. 原宿「コールド・ストーン・クリーマリー」閉店へ　全国1店舗に（4/16）

　6. 渋谷・明治通り沿いなどのビル6棟が取り壊しへ　東京建物が解体着手（6/19）

　7. 代々木公園で「東京ナイトマーケット」　夜市イメージ、飲食やステージなど（10/20）

　8. 銀座線渋谷駅直上の歩行者デッキ「スカイウェイ」公開　全長120メートル（7/8）

　9. 代々木公園で九州グルメイベント　過去最大96ブース、復興支援も（10/7）

　10. 原宿にフリッツ専門店　京都の人気店が2号店、ステーキやクラフトビールも（4/17）

　1位の「三千里薬品 神南店」閉店を伝えた記事は、外壁の特徴的な看板を含め、同店が渋谷駅前（スクランブル）交差点のランドマークとして長年親しまれてきたこともあり、多くの注目を集めた。

　同じく閉店ネタでは、5位にアイスクリーム店「コールド・ストーン・クリーマリー原宿店」の閉店について書いた記事がランクイン。同店が閉店する4月時点で同チェーンの店が全国で残り1店舗になることも併せて、話題を集めた。今年1月いっぱいで店を閉じた松濤の一軒家フレンチ「シェ松尾」については、昨年末に報じたため今回ランキング外となったが、高いPVを集めた。

　代々木公園を会場としたイベント関連では、トップ10中3つがランクインし、人気の高さがうかがえる結果となった。2位の「北海道フェア」は、北海道内に本社や本拠地、店舗、製造工場を構えている法人のみが出店する北海道物産展で、例年20万人以上が来場。トップ10以降にも、「台湾フェスタ」（14位）、「ナマステ・インディア」（26位）などの記事が並んだ。

　再開発に関する情報にも、アクセスが集中。4位は、100年に一度と言われる渋谷駅周辺の大規模再開発の中でも、大きな動きとなったJR渋谷駅「ハチ公改札」の移設について伝える記事。6位は、東京建物が渋谷・明治通り沿いなどのビル6棟を解体することについての記事。8位には、東京メトロ銀座線渋谷駅ホーム直上に建設中の空中回廊「4階東口スカイウェイ（仮称）」が報道陣に公開された記事が入り、再開発への注目度の高さが見える形となった。