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渋谷サクラステージで帰宅困難者対策訓練 安全・安心なまちづくり目指す

帰宅困難者役の人たちが支援物資を受け取る様子

帰宅困難者役の人たちが支援物資を受け取る様子

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 渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会総合訓練が11月26日、渋谷サクラステージ(渋谷区桜丘町)で行われた。主催は渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会。

渋谷サクラステージに集まる帰宅困難者役の人たち

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 同会は2009(平成21)年、渋谷駅周辺約100カ所の事務所・学校・行政が結成。区と連携し、大規模災害時に来街者が混乱しないよう、帰宅困難者対策の実効性を高めるための検討、訓練の計画・実行による検証などを行っている。訓練は2年ぶり9回目の実施。同協議会の座長を務める東急の専務・高橋(たかははしごだか)俊之さんは「渋谷を守る人間がこれだけの取り組みをしていることを知っていただいた上で、渋谷を訪れる方々に、安全だよ、安心して来てくださいと伝えたい。渋谷は、まちづくりに関係している人が一丸となって取り組んでいることが伝われば。私たちとしてもある種の緊張感や頑張ろうという気持ちになれる」と、訓練を公開した意図を話す。

 渋谷は、通勤や通学、娯楽、観光などさまざまな目的で来街する人が多い。昨年5月の「渋谷駅周辺地域都市再生安全確保計画」によると、渋谷駅周辺は発災時に交通機能などが停止すると、平日は学校や職場にとどまる約4万人に加え、屋外では約1万9300人が帰宅困難者となり滞留することが想定されている。

 今回は、駅周辺に点在する帰宅困難者受け入れ施設25カ所の中から、2023年に本格開業した新しい施設でもある同施設で実施。同施設では、帰宅困難者を最大2935人受け入れ可能で、同人数3日分の飲料・食品、ブランケットなどを備蓄。館内約10カ所を一時滞在場所として活用できるようにしている。

 この日は、マグニチュード7.3震度6弱の首都直下型地震発生に伴い、駅周辺に多数の帰宅困難者が発生したと想定。区・帰宅困難者受け入れ施設(渋谷サクラステージ)・帰宅困難者間の情報伝達訓練、渋谷区防災ポータルサイト・アプリ情報を基にした一時避難場所への移動訓練、帰宅困難者受け入れ施設のオペレーション訓練・情報伝達訓練を行った。

 同協議会に参加している企業・商店街関係者74人が帰宅困難者役を務めたほか、帰宅困難者受け入れ施設となった渋谷サクラステージの運営に携わる東急不動産・東急コミュニティーの社員、渋谷区職員など計約120人が参加。施設の館内・館外で被災した想定で、一時避難場所や館外の街なかから一時滞在場所である同施設へ移動した。

 受付では、一時滞在希望者には備蓄品受け渡しのチェック欄などを設けたカードと、初日分の飲食物として、区が用意した5年保存できる500ミリのペットボトル水1本とパン1個を進呈。ほかにも、身を守るための「シェイクアウト訓練」、東急不動産と区が締結している「渋谷区地域防災に関する包括連携協定」に基づき相互に導入した、災害用ドローンを用いた情報伝達訓練も実施した。

 高橋さんは「毎年のようにやっていても、いざという時に100%できるかどうか課題は残る。渋谷は大規模な再開発が行われていて、分かりやすくなっているつもりでも、何かが起きた時にどこに行けばいいか分からない方もいると思う。安全に、安心して、災害に対応できるまちづくりを進めていきたい」と話す。海外からの旅行者も多いことから「外国人も含めた訓練も考えていかなくては」とも。

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