映画祭「渋谷ジェンダー映画祭 ー対話のある映画祭ー」が11月14日から、渋谷区文化センター大和田(渋谷区桜丘町)8階の「渋谷インクルーシブシティセンター『アイリス』」と6階の「渋谷区伝承ホール」(14日のみ)で開催される。
「ちがいを ちからに 変える街」をスローガンにまちづくりを進める渋谷区。2015(平成27)年11月5日に戸籍上同性カップルに男女の婚姻関係に相当する関係を認める「パートナーシップ証明」を全国に先駆けて開始。これまでに87組のカップルが利用。現在は532の自治体が同種の制度を制定し、9873組のカップルが利用しているという(5月末時点)。
同祭は同制度を加速させることを目的に2022年2月に初開催された。映画祭は、同制度10周年記念に位置づける。
上映するのはLGBTQ関連の映画5作品。日本でLGBTQIA+として生きる人たちのドキュメンタリーシリーズ「私たちの居場所」の第1話「自分らしく」、タリバンとアフガニスタンの現実やゲイの青年が過去のトラウマと向き合う物語などをアニメーションで描くドキュメンタリー「FLEE フリー」、男として性を受けたが2歳過ぎから「自分は女の子である」と訴えたトランジェンダー・サシャとその家族を追ったドキュメンタリー「リトル・ガール」など。各日、映画上映後にはゲストを招いたトークセッションなどを行う。
14日には、LGBTQIA+当事者のメンバーで構成する混声合唱団「Pride Choir Tokyo」のライブパフォーマンス、LGBTQ当事者でありLGBTQを描くイラストレーターのmoriuoさんのアート展示なども行う。
観覧無料。同16日まで。