
映像や音などの演出と共に茶道を体験するイベント「イマーシブ茶道」が10月24日~26日、原宿のイベントスペース「PLAT SHIBUYA」(渋谷区神宮前6)で開かれる。
静岡新聞社・静岡放送のグループ企業で、新規事業開発などを手がけるFUJIYAMA BRIDGE LAB(静岡市駿河区)が主催。同グループで営業系の部署に配属されていた開原莉乃さんが、入社1年目の時に参加した社内のビジネスコンテストで、イマーシブ茶道のアイデアが採用された。昨年から開発を続け、社内向けのイベントなどを経て、今回が一般向けの初の有料イベントとなる。
開原さんは「日本の伝統的な茶道と、プロジェクション映像・音・香りを融合させた新しい文化体験」とイマーシブ茶道を表現。自身が初めてお茶に触れた高校時代を振り返り、「せわしない日常の中で、お茶の時間を持つことで『心の余白』を持てた。社会人になってから、お茶の教室を探したがなかなか見つからず、若い世代にも新しい角度から間口を広げたいと思った」と企画の経緯を話す。
会場では、来場者がまず、パネルなどで茶道についての解説に触れた後、「没入体験」へと進んでいく。現代的な音楽と光の下、石畳の露地(茶庭)の演出を抜け、畳敷きの「茶室」空間に入る。着物を着たスタッフが、お茶とお菓子を一人一人に提供し、作法などを学べるように映像でもお点前の様子を流す。所要時間は1時間。7人1組のグループで回る予定。
イベントは日本語のほか、英語・中国語にも対応。開原さんは「海外の方にも体験してもらいたい。日本の文化を残していけたら」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~19時(初日は13時~)。対象年齢は6歳以上。入場料は、大人(18歳以上)=4,600円、学生(13~17歳)・シニア(65歳以上)=3,700円、子ども(6~12歳)=3,000円。