
プロダクトブランド「PLOTTER(プロッター)」初の旗艦店「PLOTTER TOKYO」(渋谷区神宮前3)が9月23日、裏原宿にオープンする。経営はデザインフィル(恵比寿1)。
2017(平成29)年に誕生した同ブランド。同社が「プロッター」と定義するクリエーターや起業家、研究家などクリエーティブワークをする人たちに向けた商品を展開している。これまではオンラインショップのほか、文具店や書店、バラエティーショップなどで取り扱っていたが、ブランドの「誕生日」に合わせて旗艦店を出店する。消費者とコミュニケーションを取り、「リアルな体験や付加価値を創出する場」と位置づける。
建物は、「2つの要素が共鳴し合う」という意味の「Embrace(エンブレイス)」をコンセプトに設計。バインダー2冊を立てかけたのような細長い建物で、ブランドカラーのオレンジの天蓋(てんがい)はレザーバインダーを広げた様子をイメージした。壁面はパンチングウオールを採用し、革やアートなどでインスタレーションを展開。2階の天井には雲を表現した和紙のライトシェードを配置。1階と2階の革総巻きのテーブルは、手すりを伝ってつながるようにデザインした。
1階は「定番」商品を扱うショップスペースで、サンプルを手に取りながら商品を選べるようにする。2階では旗艦店限定商品を扱うほか、オリジナルの革商品やウエア、シューズ、雑貨などを通して、クリエーティブディレクターがイメージする「プロッタースタイル」の提案を図る。同フロアにはメンテナンスやカスタマイズを行う工房と、革やアートなどマテリアルコラージュのコーナーも展開する。
商品は、ブランドの「アイコン」であるレザーバインダーをはじめ、ノート形式のリフィルメモパッドや、編集に使うアクセサリーリフィル「プロジェクトマネージャー」などを展開。アメリカのタンナーHORWEEN社とコラボレーションしたオリジナルレザー「Predator」を使うレザーバインダー「琥珀(こはく)」(M5サイズ1万6,500円~A5サイズ2万7,500円)を、オープンに合わせて発売。外側に漆を施すレザー、内側にナチュラルなヌメ革を配するレザーバインダー「Embrace」(同1万9,800円~同3万3,000円)や、タイポグラフィーや幾何学模様などの要素で原宿を表現したペーパーディバイダー(仕切り、同1,650円~同1,760円)などを、同店限定商品として用意する。支払いはキャッシュレスのみ。
営業時間は12時~20時。火曜定休。今月23日は事前抽選の当選者のみ、同24日~同28日の12時~15時は事前予約制。