
灯籠を並べ、音楽演奏やワークショップなども展開する複合イベント「青山星灯篭」が9月13日~15日、北青山の複合施設「ののあおやま」(港区北青山3)を中心に開催される。主催は実行委員会とまちづくりののあおやま。
青山星灯篭は、江戸時代~明治時代初期ごろに旧暦の7月に約1カ月間、青山・百人町周辺(現在の表参道交差点~外苑前にかけて)で行われていたお盆の行事。竹竿(さお)の先にちょうちんをつけて高く掲げる様子が、夜には「星が出ているように見えた」ことから命名。歌川広重(二代)の連作「諸国名所百景」の「東都青山百人町 星燈籠」に描かれている。
2017(平成29)年に地域の有志が文化の再興や、「青山らしい暮らしとは何かを見つめ直すきっかけ」になることを目指し、再開。当初は7基の灯篭に明かりをともしていたが、今年は、ののあおやまのほか、近隣のきらぼし銀行本店(南青山3)、ワールド北青山ビル(北青山3)、3rd minami aoyama(南青山3)などで約40基をともすという。
本会場のののあおやまでは会期中、青山小学校の6年生が絵付けした灯篭を装飾するほか、来場者も絵付けして飾れるようにする(500円)。施設内各所では、音楽演奏とともに展開する影絵芝居「夜空の影絵」(13日、参加料は中学生以上2,500円)、特設する小さな茶室でアートとお茶を楽しめる「星降る森の茶会―茶とアートが出会う宵―」(14日、参加費は事前予約=2,500円、当日=3,000円)、能面や装束を着けない略式演奏の舞ばやしで上演する「しばふ能~舞囃子の夕べ」(参加費は2,000円)なども展開。江戸時代~明治時代の同エリアの古地図や資料も展示し、当時の同エリアの様子を紹介する。
施設内の飲食テナントなどは、関連企画を展開。カフェ「ERIC ROSE」は同イベント限定ブリトー(980円)を販売。ダイニング「RACINES AOYAMA」では、併設のブルワリーで醸造したビールとおつまみ2種類のセット(1,500円)を用意。飛騨高山の木工房「オークヴィレッジ」の直営旗艦店「オークヴィレッジ青山」では、ペーパーコードでコースターを作るワークショップ(14日・15日、参加費は1,100円)を開く予定。
点灯時間は18時~20時。