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渋谷で「ツモリチサト」35周年アーカイブ展 過去作品200体ずらり

自身が手がけてきた作品を前に笑顔を見せるデザイナー津森千里さん

自身が手がけてきた作品を前に笑顔を見せるデザイナー津森千里さん

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 デザイナー津森千里さんが手がけるファッションブランド「TSUMORI CHISATO(ツモリチサト)」の設立35周年を記念したアーカイブ展が9月1日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階のイベントスペース「COURT」「CUBE」で始まった。

ガーリーでファンタジーあふれる世界観

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 津森さんは1976(昭和51)年に文化服装学院を卒業後、イッセイミヤケインターナショナルに入社し、「I.S. chisato tsumori design」のチーフデザイナーに就任。1985(昭和60)年、第3回毎日ファッション大賞新人賞受賞。1990(平成2)年にツモリチサトを立ち上げた。自由な発想から表現するガーリーでファンタジーな世界観で知られ、東京コレクションをはじめ、パリでも作品を発表。この日開幕した「楽天ファッション・ウィーク東京 2026 S/S」の会期中には、7年ぶりとなるランウェーショー(招待制)も開く。

 渋谷ヒカリエの会場には、津森さんがこれまでに手がけた約200体ものルックが並ぶ。一堂に並ぶアーカイブを前に、津森さんは「場所が限られていて、トルソーもそんなに手配できなかったので、私が好きな順で選んだ」と説明。「今の時代、こうした手作りのものは、縫製も本当に大変でなかなか難しい。仕方ないとは思いつつ、ちょっと寂しい」との思いも明かした。

 歴代のルックをまとったトルソーの背景を華やかに飾るのも、思い出の作品。「店で、フィッティングルームに使っていたものなどを取っておいた。パッチワークして作ってもらったものもあれば、ロールの絵は、撮影の時に自分たちで描いたもの」と津森さん。「35年間、変わらなかったものといえば、自分のスタイル。昔から『おもちゃ箱をひっくり返したみたい』と言われてきて、今もずっと、ハッピーでピースフルなものが好き」と笑顔を見せる。

 開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。今月6日まで。

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