
渋谷区は8月25日、ふるさと納税の返礼品としてスマホ向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」内のアイテムなどの提供を始めた。
ふるさと納税の利用が広がりを見せる中、区政運営の中心を住民税で賄う渋谷区では、他の地域へのふるさと納税による減収が年々増加。2020年8月にふるさと納税を導入した。
今回、渋谷に本社を構えるMIXI(渋谷区渋谷2)とコラボレーション。同社と区は、公民連携制度「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー(S-SAP)協定」を締結し、区立中学校でのプログラミング学習支援などで協働している。ふるさと納税でのコラボレーションは、エンターテインメント分野から「地域の魅力」発信を図る取り組みとなる。
ふるさと納税に新たに登場したのは、同社が提供するスマホ向けゲーム2種で、ハンティングゲーム「モンスト」と、言葉で戦うゲーム「共闘ことばRPGコトダマン」のゲーム内アイテム。寄付額1万円で、モンスト=「オーブ」50個、コトダマン=「虹のコトダマ」3000個、最高額の5万円で、オーブ250個、虹のコトダマ1万5000個など(いずれもシリアルコード)。
区ではこれまでにも、産物があまり無いことから、産業資源を活用した「体験型」「コト消費」を中心に、ふるさと納税の返礼品を提供。飲食店の食事券やホテル宿泊券をはじめ、フィットネスプログラム体験やスーツの仕立てなどのほか、過去には渋谷を舞台にした「名探偵コナン」の映画やアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期とコラボレーションした返礼品も展開してきた。
申し込みは、「楽天ふるさと納税」「東急ふるさとパレット」などのふるさと納税ポータルサイト、特設サイト「ふるデジ」(9月8日10時ごろ~)で受け付けている。