
街なかや公園などに屋外エアコンを置き暑さの緩和を図る「屋外クールダウンプロジェクト」が現在、渋谷エリアを中心に展開されている。
ダイキン工業と東急、東急レクリエーション、東急不動産の4社によるプロジェクト。ダイキンは、渋谷区が掲げる「世界最前線の実験都市」構想の下、昨年から渋谷未来デザイン、大阪大学と共に、渋谷エリアの脱炭素アクションと社会実験を共創する「SHIBUYA GREEN SHIFT PROJECT」を展開。空調機から得られるデータを活用した暑熱対策などの知見を、今回の実証実験にも活用する。街なかにクールスポットを設けるほか、空調室外機周辺の緑化も図り、省エネ効果を実証する。
クールスポットには、ダイキンの屋外エアコン「アウタータワー」やミストを噴射する機器などを組み合わせて設置。熱中症予防のための指標となる暑さ指数・WBGT値を低下させることで、屋外を冷やす方法や、利用者の滞留性、より効果的な設置場所などについて分析する。
場所は、渋谷サクラステージと代々木公園の新エリア・神南一丁目地地区の施設「BE STAGE」(エアミストは7月末~)、北谷公園(7月26日~)の屋外スペース。
東急不動産が管理・運営するビルの室外機の周りには、日陰効果と蒸散作用で温度上昇と空調電力の低減効果を得る「芋緑化」の手法で葉を茂らせる。データを活用し、空調の省エネ運用の電力削減効果も検証する。