
前衛芸術家・草間彌生さんと現代アーティスト3人によるダイアローグ(対話)展「創造と破壊の閃光」展が現在、表参道の商業施設「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)4階のギャラリー「GYRE GALLERY」(TEL 0570-05-6990)で開催されている。
草間さんは1929(昭和4)年長野県生まれ。1957年に渡米し活動後、1973(昭和48)年に拠点を東京に移した。1993年に伊国際美術展「ベネチア・ビエンナーレ」で日本代表として日本館初の個展を開き、「ルイ・ヴィトン」とコラボレーションするなど、世界的に知られる。2002(平成14)年に紺綬褒章、2003年に仏芸術文化勲章「オフィシエ」、2009(平成21)年に文化功労者、2016(平成28)年には文化勲章などを受章している。
「対話」するのは、新聞や雑誌の活字や図柄をシルクスクリーンした陶の作品で知られる故・三島喜美代さん、細い線で描く青色を基調にした作品などを手がけた故・坂上チユキさん、黒や赤のベルベットに油彩やアクリル、グリッター、スパンコール、金属粉などで作品を描く谷原菜摘子さん。
戦争を経験した草間さんと戦後の高度経済成長による大量消費社会の「時代精神を共有」した三島さんの作品をはめ、光と闇、生と死、自己消滅を表現する草間さんと「自身の負の記憶と人間の闇が入り交じった美」などを表現する谷原さん作品、種苗業を営む旧家に生まれた草間さんの自然観と「通底する」坂上さんの無数の線で描く作品を「対話」させる形で展示する。
開催時間は11時~20時。入場無料。