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サンロッカーズ渋谷、渋谷区長を表敬訪問 シーズン終了報告

(左から)ジョシュ・ホーキンソン選手、ベンドラメ礼生選手、長谷部健渋谷区長、神田康範社長、カイル・ベイリーヘッドコーチ

(左から)ジョシュ・ホーキンソン選手、ベンドラメ礼生選手、長谷部健渋谷区長、神田康範社長、カイル・ベイリーヘッドコーチ

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)のベンドラメ礼生選手やジョシュ・ホーキンソン選手らが5月20日、長谷部健渋谷区長を表敬訪問し、シーズン終了を報告した。

サイン入りのユニホームを進呈した

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 昨年10月に開幕した9季目のB1リーグは現在、シーズン優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)が行われている。SR渋谷はレギュラーシーズンを30勝30敗で終え、CS進出を逃した。クラブを運営するサンロッカーズの神田康範社長は冒頭、今季の応援に感謝しつつ「何とかCSに出たいと思っていたが、なかなかうまくかみ合わない部分もあった」と報告し、ベンドラメ選手とホーキンソン選手は「(連戦を)1勝1敗で終えることが多かった」と口をそろえ、ベンドラメ選手は「全チームに勝っているからこそ力はあったと思うが、その力を2日連続で出し切ることに大きな壁があるのかなと感じた」と続けた。

 区立の中学校はグラウンドが少ないこともあり、部活動で最も人数が多いのがバスケットボールだという。ベンドラメ選手が「ジョシュは中学生にめちゃくちゃ人気があると思うので…」と言及すると、長谷部区長からは「礼生人気もすごいから」と突っ込みが入り、ベンドラメ選手は「それはありがとうございます。否定はしない」と笑いを誘った。

 2026‐27シーズンのホームタウン・アリーナ移転に伴い、SR渋谷として戦うのは来季が最後となる。神田社長は「すでに皆で次のシーズンを見ている。渋谷をホームタウンに、青山学院記念館をホームアリーナに戦うのが最後のシーズンになるので、何とかCSに出ることを目標に頑張っていきたい」と意気込み、ベンドラメ選手は「サンロッカーズがトップのリーグでやり続けるための決断。いったん最後になるが、僕としては戻ってこられたらいいな」と話した。

 新たに開業した代々木公園・神南一丁目地区で3x3ができるほか、かねて美竹公園にはマイケル・ジョーダンさん(ナイキ・ジャパン)から寄贈されたバスケットボールコート「ジョーダン・コート」があった。長谷部区長は「サンロッカーズコートとか残してもらえたらいいよね」と触れると、ホーキンソン選手は「コートはちょっとたくさんお金がかかりそう」と苦笑しつつ、ベンドラメ選手は「コートじゃなくてリングだったら頑張れる」と前向きな姿勢を見せた。

 長谷部区長は「悔しかった」とねぎらいつつ、「来年はぜひ渋谷で、最後に良い思いをさせてほしい。渋谷を挙げて応援したい」と期待を込めた。

 来季は、今季終盤から指揮を執ったカイル・ベイリーさんがヘッドコーチ(HC)を務める。ベイリーHCは「HCを任せてもらえたことは一つ分岐点になった」と今季を振り返り、「初めてフルシーズン指揮を執るので、今からいい準備を進めているよ」と来季に向けて言及した。

 ホーキンソン選手は「最初にSR渋谷に来た時と同じ理由で、すでに文化が築かれている最高のチームではなく、文化を作る手助けができるチームに行きたかった。成長できるチームの一員になるのは楽しいことで、それが一番モチベーションを高めてくれる。この2年でまだそれができていないから、このチームでプレーし続けたい。そしてこのチームを優勝に導く手助けをしたい」と来季に向けて契約を更新。ベンドラメ選手も「渋谷で、サンロッカーズで勝ちたい」とSR渋谷で10季目を迎えることが決まっている。

 今季全60試合に出場したが、「疲労とかで動きが良くない時間帯もあったし、勝てていないので合格点を与えられるパフォーマンスではなかった。ディフェンスやルーズボールは必ずやらないといけないところで、オフェンス面はもっとやれたかな」(ベンドラメ選手)、「けがなく全試合出場できたことはうれしかったが、もう少しリーダーシップを持って勝てるチーム作りをできたら良かった」(ホーキンソン選手)と振り返った。来季に向けては「もっと得点が求められると思うし、ボールを持つ回数も増えてくることを想定してオフェンスで自分のリズムをつくりたい」(ベンドラメ選手)、「得点やリバウンドなど個人の成績よりもチームの勝利に貢献することが一番大事。スコアには表れない小さなことがチームの勝利につながることがたくさんあるから、来シーズンは勝利につながることをやろうとすることが、より重要になる」(ホーキンソン選手)と考える。

 一方で、外国籍選手3人を含む5選手の契約満了が発表されている。ベンドラメ選手は「こういう世界なので誰かしらがいなくなるのは仕方ない。今後、対戦相手として再会することがあればうれしいし、他のステージでも活躍してくれることを願っている」と話しつつ、「特にサップ(=アンソニー・クレモンズ選手)は2年間一緒にスタートでやってきて、一番チームに貢献してくれた選手じゃないかと思うのですごく寂しさはある」と言及。ホーキンソン選手も「特にサップは僕らの絆を深めてくれたが、プロの世界なので起こり得ること。勝つか負けるかの文化だから変化しないといけない」と続けた。公私で仲良しの村越圭佑選手については「友人であり続けるつもりだし、できれば連絡を取り合いたい。彼がどのチームに行っても成功するのを楽しみにしているし、これからも彼や仲間を大切にしていきたい」と触れた。

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