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渋谷にテクノロジー活用「ミニ四駆」サーキット クリエーティブ集団「ペリメトロン」ら共創

プロジェクションマッピングでコースなどに演出を行う

プロジェクションマッピングでコースなどに演出を行う

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 テクノロジーを使ったミニ四駆レースアクティビティー「High Speed Colors -ソニーとつくる、新感覚サーキット-」が2月13日、渋谷モディ(渋谷区神南1)1階にあるソニーグループの情報発信拠点「Sony Square Shibuya Project」で始まった。

8ビット風の映像がマッピングされるレース序盤

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 ソニーグループの商品やテクノロジーを活用した体験型コンテンツを提供している同所。今回は、1000fps(1秒に1000の物体を認識できる)という高速性、「遅延を感じさせない」予測アルゴリズムを搭載する約1ミリ角の高速ビジョンセンサー「IMX382(アイエムエックス・サンハチニ)」を使い、クリエーティブ集団「PERIMETRON(ペリメトロン)」と共創した企画になる。

 ペリメトロンは、バンドKing Gnu(キングヌー)の常田(つねた)大希さんが、フリーで活動するデザイナーや映像作家などの友人らと集まり2016(平成28)年から本格的に活動する集団。キングヌーをはじめとするアーティストのミュージックビデオ(MV)、プロダクトデザインなどを手掛けている。今回は、コースやミニ四駆に投影する映像やCG演出などを担当し、プロデューサーの西岡将太郎さんが立ち上げたクリエーティブレーベル「Asilis(アズリズ)」に所属する20歳の音楽プロデューサーDr.Payさんが音楽を手掛けた。

 1レースの長さは1分半近く。前半は8ビット風のグラフィックが登場する前半、コースや「渋谷」などの文字やグラフィックをネオンカラーで仕上げる「未来的な世界観」の中盤、両方の要素が混ざったカオティックな後半の演出になっている。音楽は、レーシングであることから「ノリの良さ」「スピード感がある」ように仕上げた。レース中に登場するコインやボムなどのエフェクト、鍵盤などをミニ四駆が通過すると効果音が出るようになっている。

 体験者はミニ四駆のボディ(ブラストアロー、ライキリの2種類)のほか、ボディに投影するメインカラーをそれぞれ3種類、サブカラーを5種類、レース中の演出などが変わるエフェクト3種類を選ぶことができる。そ組み合わせは180種類に上る。

 場内には、ミニ四駆を展開するタミヤ協力の下、7メートル×2.5メートルのブースにコースを設置。天井にせっちする「IMX382」を搭載したカメラシステム4台でミニ四駆を追随し、2台のプロジェクターでコースとミニ四駆へのプロジェクションマッピングを行っている。

 西岡さんは「普段はMVやグラフィックとか作っているが、(先端)技術を使ったものに興味があり、どんどんやっていきたいと思っているので、高速センシングやプロジェクションマッピングに引かれた」と参加を決めた理由を話す。ミニ四駆が「がっつり世代」だったことから「大人になって作れるのは面白い」とも。

 今回、クリエーティブユニットMargt(マーゴ)がディレクションとデザイン、3D・ビジュアルエディター神戸(かんべ)雄平さんがCGを担当。NYで活動していたマーゴの2人がペリメトロンに加わるタイミングでもあったことから、「いろいろな色を出せたら」と「ごちゃ混ぜにした」(西岡さん)。マーゴのARATAさんも「約1分という短い体験時間になるが、その中で皆が楽しめるようにこだわりを細部に入れた。多分1回(体験した)だけじゃ見られないと」と話す。

 西岡さんは「映像はがっつり見てほしいが、単純にレースを楽しんでもらえたら」、神戸さんは「童心に戻って楽しんでもらえたら」とそれぞれ呼び掛ける。

 営業時間は11時~21時。入場無料。4月下旬までの予定。

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