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サンロッカーズ渋谷、川崎に20点差で勝利 連敗ストップ

7本中4本の3ポイントシュートを決めるなどした石井講祐選手(奥)

7本中4本の3ポイントシュートを決めるなどした石井講祐選手(奥)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月27日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で川崎ブレイブサンダース(以下、川崎)と戦い、91-71で勝利した。会場には両チームのファン3070人が集まり、同会場のBリーグ通算入場者数が20万人を超えた。

オフェンスリバウンドでボールをつないだチャールズ・ジャクソン選手

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 敗戦で迎えた連戦2日目となったこの日。試合前に「自分たちがどういうスタイルでやるのか確認した」(石井講祐選手)SR渋谷。試合後に伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が「アシスタントコーチ(AC)陣が寝ずにビデオを作ってくれた」と言っていたよう、試合前の練習時にも清水太志郎ACと選手たちが映像を確認している姿が見られた。

 前節から2連敗している中、「ホームを守るという意味でも大事な一戦になる」と試合に臨んだチャールズ・ジャクソン選手が序盤からダンクを決め、雄叫びを上げるなどエナジーを見せていく。石井選手は、第1クオーター(Q)終盤にフリーの3ポイント(P)シュートを決めると、追う展開となっていた第2Qには倒れ込みながらも3Pを決めるなど持ち前のシュート力を発揮。同Q終盤には「タッチも良く、全部自分で打とうと思っていた。ノーマークだったので、パスをくれ」と自らボールを要求し3Pを決め切った。前日の試合後「もっと得点に絡んでいきたい」と話していた山内盛久選手は、第2Q序盤で立て続けに得点。「(ベンドラメ)礼生が始まる前に『調子が悪い』と言っていた」ことを明かしつつ、ベンドラメ選手が前日23点を挙げていたため「徹底マークに合う。突出させるのは厳しいので回りがもっと得点できたら」と積極的にシュートを狙った。

 10点のリードを奪い迎えた後半だったが、伊佐HCは「直近の2試合は3Qでやられている」ことや、「今年の川崎の粘りはものすごく、勢いに乗せてしまうとどうしようも無い」と同Qを「一つの鍵」と考え、声を張り上げ選手たちを鼓舞。前半0点と影を潜めていたベンドラメ選手は「ゼロからやろうと切り替え、全力でプレー」した結果、立ち上がりで3Pを決め直後にはスチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)から川崎・篠山竜青選手のアンスポーツマンライクファウルを奪った。最終Qには「あまり得意ではない」3Pを渡辺竜之佑選手が決めた。アテンプトは他の選手より少ないが、「練習の前後に3Pを打っている」と練習の成果を発揮した。ベンチでは同郷の先輩でもある山内選手が大きなリアクションで喜びを表現。「彼自身シュートに対してすごくネガティブで、打ちたくないと言っているので、自信を付けさせるためにも自分たちが盛り上げていけば、もっと自信をもってシュート打てると思う」と期待を込めた。

 プレッシャーの強い川崎のディフェンス(DF)に「横を向かずに前(リング)を向こう、リングに果敢にアタックしようと伝えた」(伊佐HC)と言うよう、ガード陣を中心にドライブ(ドリブルでリングに向かうプレー)を仕掛け続けた。石井選手は「(試合開始序盤で)レイアップを決められたのが大きかった」と自身が勢いに乗れた要因を話す。ベンドラメ選手は「昨日も(ドライブから)うまく点数をとれたのでがっつり狙っていこうと思っていた」と言い、この日はレイアップを決めきれない場面が多かったが「CJ(=ジャクソン選手)やケリーがリバウンドを取ってくれたのでそれだけで意味があったのかな」とも。DF面では前日16点取られていた速攻を8点に抑えた点を「守りきれたのかな」と評価した。

 地区が異なるため、レギュラーシーズンでの川崎との対戦は今節のみとなったが、1勝1敗と5分の結果となった。石井選手は「上位にいくためには、川崎のような上位チームに連敗しないことが一つの大事な要素。連敗が続いていた中で勝ちきれたのは自信にもなるのでは」と振り返り、「ボールプレッシャーやリバウンドでつないでくれたCJだけでなく、スタッツに残らないプレッシャーもあったと思う。一人一人の努力が勝ちにつながったのでは」とチームメートをたたえた。

 ベンドラメ選手は「個人的には、前半で簡単なミスが続いて悪い流れを作ってしまったので納得はしていない」と前置きしつつ、「チームで立て直し、前半で10点差を付けてくれたのはうれしかったし、チームとしても成長できた瞬間だったのでは。毎試合チームを引っ張る選手が違うし、それぞれをカバーし合っているのを感じる」と手応えをうかがわせた。

 SR渋谷は次節11月2日・3日、アウェーでシーホース三河と戦う。2日は伊佐HCの誕生日でもある。「実家が近所」という渡辺選手は「勝つのはもちろん。内容よく2連勝できればいい誕生日プレゼントになるのでは。チーム一丸となって勝っていこうと思う」と話し、10年以上の付き合いがある山内選手は「HCの誕生日というよりも、自分の四男の誕生日なので、勝利で飾って、ついでにムー(=伊佐HC)さんの誕生日も(勝利を)プレゼント出来たら」と笑いを誘った。

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