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渋谷で英画家・ターナーの人生描く映画 構想12年、マイク・リー監督作

ターナーの後半生に焦点を当てた「ターナー、光に愛を求めて」より©Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Diaphana, France3
Cin?ma, Untitled 13 Commissioning Ltd 2014.

ターナーの後半生に焦点を当てた「ターナー、光に愛を求めて」より©Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Diaphana, France3 Cin?ma, Untitled 13 Commissioning Ltd 2014.

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 渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9264)で6月20日、英画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの人生を題材にした映画「ターナー、光に愛を求めて」が公開される。

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 ロマン主義を代用する画家として知られるターナー(1775~1851年)。14歳で「ロイヤル・アカデミー」付属の美術学校に入学し、風景画の制作に打ち込み、27歳でロイヤル・アカデミー正会員に選出。自然の光を表現した風景画を多く手掛け、1851年に76歳で亡くなった。

 ターナーの後半生に焦点を当てた同作。創作のインスピレーションを求めて偽名でさまざまな場所へ旅行していたことや、独自の画風で賛否を受ける姿など画家としての側面、助手としてターナーを支えた父親の死、「生き方を変える」未亡人との再会など私生活を描く。

 夕日を背景に帆をたたんだテメレール号を描いた「解体されるために最後の停泊地に曳(ひ)かれてゆく戦艦テメレール号」(1839年)、テムズ川に架かる橋の上を疾走してくる蒸気機関車を遠近法構図で表現した「雨、蒸気、速度―グレート・ウェスタン鉄道」(1844年)などターナーの作品も登場する。

 メガホンをとったのは英マイク・リー監督。1943年生まれ。王立演劇芸術学校に入学、のちにロンドン・フィルム・スクールで学ぶ。長編映画監督デビュー作「ブリーク・モーメンツ」(1971年)でロカルノ国際映画祭金豹賞やなどを受賞。1989年には映画製作会社THIN MAN FILMSを設立。「秘密と嘘」(1996年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞するなどしている。構想期間約12年で製作した「ターナー、光に愛を求めて」カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞などを受け、アカデミー賞4部門にノミネートされた。

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