恵比寿ガーデンプレイスに隣接する通称「アメリカ橋」(渋谷区恵比寿南1)が昨年末からの改修工事を終え、9月6日夕方、記念セレモニーが行われた。
1904年開催の米セントルイス万博に出展された橋を旧国鉄が購入、1926年、山手線の線路上に「モデル橋」として架設されたというエピソードを持つ「アメリカ橋」(正式名称=恵比寿南橋)は、大通りからのアクセスも良く抜け道にも利用されるなど、地元住民からも親しまれる歴史的な橋。1970年には交通量の増大と老朽化に伴い現在の橋に架け替えられ、2004年には耐震補強工事も行われた。
東京恵比寿ロータリークラブ(恵比寿4)の10周年記念事業として行われた今回の改修工事では、渋谷区が総工費約5,500万円を投じ、舗装や防護柵の強化、街路灯などの改修を進めてきた。橋上に新設された街路灯は、照明デザイナーの石井幹子さんによる設計。照明は、赤と青の星が光るランプに星型の金属モチーフを添えるなど「アメリカ橋」の名称から連想される「かわいらしい」イメージで制作されたという。
記念セレモニーでは、兄弟デュオ「狩人」が1979年のヒット曲「アメリカ橋」を披露したほか、街路灯の点灯式には、1998年に同名の楽曲をリリースした山川豊さんや同ロータリークラブ元会長の司葉子さん、石井幹子さんも参加し、点灯カウントダウンを行った。(写真=点灯式の様子)