学ぶ・知る

SHIBUYA109に服飾学生制作アップサイクルファッション

会場の様子。最前列左から2位、1位、3位の作品

会場の様子。最前列左から2位、1位、3位の作品

 服飾専門学校・ファッション専門学校「文化服装学院」の学生が社会課題をアップサイクルファッションで表現した作品が現在、SHIBUYA109 渋谷店(渋谷区道玄坂2)8階に展示されている。

1位に選ばれた「ネグレクト」がテーマの作品

[広告]

 同校と施設を運営するSHIBUYA109エンタテイメント(道玄坂2)の産学連携企画。2021年度に同校の学生(当時)が立ち上げた、SDGsをテーマにしたポップアップストアをきっかけに連携。2022年度からファッションを通じて「Z世代が感じる社会課題」を発信する取り組みとして、作品を展示している。

 作品は、ファッション流通専門課程1年生の「ファッションビジネス」カリキュラムの一環で制作。学生約330人が44チームに分かれ、各チームそれぞれが社会課題を挙げ、その背景や原因として起こる問題などを深掘り。ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(千葉県千葉市稲毛区)協力の下、同サイトのブランド古着ファッションゾーン「ZOZOUSED」の販売基準に満たない古着約600点を使って洋服を作りコーディネートした。1月に同校で公開プレゼンテーションを行い、同校学院長、ZOZO、SHIBUYA109エンタテイメント担当者らが、「テーマ発見・分析力」「アップサイクル度」「ビジュアルクリエーション力」など5項目を基準に審査し、12作品を選んだ。

 最優秀賞に選ばれたのは「ネグレクト」をテーマに、社会性の中に「抜けない幼さや傷」を表現した作品。トップスは種類の異なるテーラードジャケットなどを組み合わせ、スカートは解体したパンツとワンピースのスカートの部分、子ども服のパッチワークを縫い付けたスカートで作った。幼少時代を表現するアイテムとして、頭にはボンネットを付け、子ども服の切れ端を集めてぬいぐるみにしたバッグには、オレンジリボン運動の象徴でもあるオレンジ色のリボンを付けた。

 2位に選ばれたのは「MBTI診断による偏見について」。MBTI診断とは、心理学者カール・ユングの理論を基にした性格診断で、昨今では診断結果をプロフィルに表記する若者も多い。しかし、「偏見やハラスメントにつながる怖さも持ち合わせている」と考え、同テーマを取り上げた。衣服は「未完成さ」「とらわれない」ことを表すため白を基調に仕上げた。「代わらないもの=骨」と考え、トップスにはスカートのレースやチュールを貼り付けた骨パーツを装飾。アームカバーの人形の手にはボタンを付けて「つながれるように」することで、「人との関わりを大切に」という思いを込めた。

 3位は、布で作った花を重ねたワンピースを中心に表現した「過剰消費主義」がテーマの作品。そのほか、「AI作成によるフェイクニュース」「マイクロアグレッション」「SNSでの誹謗(ひぼう)中傷」などをテーマにした作品が上位に選ばれた。

 営業時間は、ショッピング=10時~21時、カフェ・レストラン=11時~21時。3月10日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース