Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月3日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でファイティングイーグルス名古屋(以下、FE名古屋)と対戦し89-78で勝利した。
新年初戦となったこの日。立ち上がりから、リバウンドから速攻に走る場面や、ゴール下へのアタックからのパス回しで3ポイント(P)シュートを決めるなど、流れのいい攻撃が見られる。ジョシュ・ホーキンソン選手は、FE名古屋のインサイドの要の選手を「外に引き出していかにスペースを取ることがことできるかを意識した」と、3Pシュートを積極的に狙った。
19-18で迎えた第2クオーター(Q)は、ドンテ・グランタム選手がアタックなどで得点を重ねた。弟のマイロ・マーフィー選手(FE名古屋)との兄弟対決が見られたトロイ・マーフィージュニア選手は、マイロ選手からファウルを受けながらレイアップを決めた。
40-35で迎えた後半は、グランタム選手を起点にした攻撃で一時9点差を奪う。ホーキンソン選手はミスマッチからのアタックなどから得点を重ねたほか、FE名古屋のシュートをブロックする好守も見せた。「苦労した(守備の)一つはトップ部分でのダブルスクリーン」と言い、アタックしてくるガード陣が得点するのかビッグマンへパスをするのかを見極める必要があったが、「絶妙なバランスだが、アジャストできたのでブロックにつながったのでは」と振り返った。
同Qには、トロイ選手が負傷したこともあり最年少の大森康瑛選手も出場。冷静な判断で得点を挙げたが、スクリーンを使った攻撃に対する守備では細かいミスが見られた。コート上で声をかけていたホーキンソン選手は「(自分の)マークマンに戻るタイミング」をアドバイス。「ベンチから出る選手をスターティングメンバーに混ぜて練習する機会が少ない。だから彼らが試合に出た時、プレースタイルとチームとして求めるプレーをどう融合させるか、常に微調整が必要」と言い、「本当に一生懸命ベストを尽くそうと戦っているから、自分の経験を伝えて学びを助けたい。改善点などを見つけたら、キャプテンとして伝え全員の認識を一致させることが役目」と考えを明かした。
63-63で迎えた最終Qには、リバウンドに課題があったことや選手のコンディション、個人ファウルの状況から身長2メートル前後の選手を3人同時に起用。アンドリュー・ランダル選手はアタックなどで守備を引きつけパスをさばき、仲間の3Pシュートをお膳立てした。その1本を決めた田中選手は、30人目となるB1リーグ個人通算500本目の3Pシュート成功となった。「言われるまで知らなかったし意識はしていないが、積み重ねた結果」と喜んだ。終盤はFE名古屋のミスを得点につなげ突き放した。
指揮したゾラン・マルティッチアソシエイトコーチは、27アシストに「我々のプレースタイルを物語っている。自己中心的にならず、お互いを信頼し合い戦った結果」と評価。一方でリバウンドは「意識して戦わないといけない」と課題に挙げた。ホーキンソン選手は「悪いシュートを打たせたのに、もう一回相手にチャンスを与えるのはメンタル的にすごく疲れる。頑張った分、しっかりリバウンドで終わらせなくてはいけない」と触れ、田中選手は「チームを助けてくれているトロイが明日いないところも間違いなく難しくなる。もっと全員で激しくやっていかなくては」と続けた。
新年初戦の勝利を「(今季)戦ってきて決して良いとは言えないが、自分たちも、もう一回頑張ろうという意味では勝って新年を迎えられたのは良かった」と喜んだ田中選手。年末年始も試合があるなかで年末は普段より1日多く休みがあったと言うが、「お正月もあまり関係ない。なるべく日本の風習を感じようとしているが、お雑煮を食べたくらい」と話した。