ライフスタイルホテル「東急ステイ渋谷 恵比寿」(渋谷区恵比寿西1)が3月17日、恵比寿駅西口・駒沢通り沿いにオープンする。経営は東急リゾーツ&ステイ。
同社と、恵比寿を含む広域渋谷圏(渋谷駅から半径2.5キロのエリア)の開発に携わっている東急不動産の事業。「都市観光」強化の一環として、エリアの「宿泊機能の強化」「国際競争力の強化」を図りたい考え。
場所は1995(平成7)年10月に開業し、今年3月で約30年の営業に幕を下ろしたビジネスホテル「ホテルエクセレント恵比寿」跡。「環境負荷の低減」として大規模改装を行っている。東急ステイブランドとしては初めてのリブランドホテルとなる。東急ステイブランドは広域渋谷圏では4店舗目で、既存店舗の運営ノウハウを随所に取り入れる旗艦店に位置付ける。
敷地面積は581.27平方メートル。地下1階~地上10階建てで、延べ床面積は4063.60平方メートル。客室は、シングルやコンフォートダブル、訪日観光客の「ニーズが高い」というファミリータイプなど4タイプ77室。平均客室面積は22平方メートル。同ブランドは、「住まいにホテルの機能をプラスする」という発想から、客室内にミニキッチンや洗濯乾燥機、美容ブランド「ReFa」の商品なども備えているのが特徴。
「Tokyo Artisanal Collective」をコンセプトにするデザインの監修は、建築設計・内装設計などを手がけるCLOCK(港区)が担当。コンクリートやレンガを使うなどして室内外を「シームレスにつなぐ」。フロントはレセプション機能とバーを融合した「レセプションバーカウンター」として設置。同所では夕方以降、アペリティーボも提供予定。
2階には飲食事業を手がけるオペレーションファクトリーと協業し、オールデーダイニング「EZARO(エザロ)」を出店。朝食はエッグベネディクトや「和牛のラグーラザニア」などのメイン料理、「健康と美」をテーマにしたドリンク20種類以上を提供。昼食には焼きたてのパンに、パスタやメイン料理2種類が選べるプレートを用意。朝食・昼食の時間帯には、好みの野菜を選べるグリーンサラダとスープをビュッフェスタイルで提供する。夕食はイタリアンを中心としたメニューを予定する。
開業記念プラン第1弾として、1泊朝食付き・1泊素泊まりを用意。客室タイプは、コンフォートダブル(13平方メートル、最大2人)、スーペリアクイーン(17平方メートル、同)、デラックスツイン(26平方メートル、同3人)、シグネチャーファミリー(38平方メートル、同4人)。特典として、レセプションカウンターでのバー体験が付く。対象期間は6月30日まで、予約は2月28日まで。