
国内ブランドを中心に、2026年春夏シーズンの新作が披露される「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京) 2026 S/S」が9月1日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)をメイン会場に開幕し、初日は「mukcyen(ムッシャン)」などのランウェーショーが開かれている。主催は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)。
前身となる「東京発 日本ファッション・ウィーク」の立ち上げから20年。コロナ禍以降、無観客やデジタル配信のみで参加するブランドも目立っていたが、今季からは原点に立ち返り、フィジカルでのショーを優先。初参加5ブランドを含む23ブランドが参加し、うち20ブランドがランウェーで新作をお披露目する。
この日が初のランウェーショーとなったムッシャンは、ブランドを象徴するアイテムで、透け感のある素材で「第二の肌」のように肌にまとわせる「セカンドスキン」の機能性をアップさせ、カットソーとして展開。デザイナーの木村由佳さんは「今年7月5日に、日本で大災難が起きるという予言があった。限りある時間をどうやって過ごそうか、いつか来る『何か』に対して、いろいろな場面で着られるような服は何かとイメージして服を作った」と、ショーを終え、新作について説明した。
体にフィットしながら、大胆なカッティングやレイヤードも目を引いたルックの数々は、パジャマやルームウエアなどの利用も想定。キュプラ地を重ね、長時間でも着用できる着心地などにもこだわり、バッグの造形を着想源にしたハーネス使いや、大判のポケット、ドレーピング(立体裁断)などのディテールも特徴的だった。
同ブランドは、JFWの支援プログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」グランプリを受賞。会期中には、東京都なども支援する「FASHION PRIZE OF TOKYO」「TOKYO FASHION AWARD」の受賞デザイナーも、発表する。
参加ブランドは、2日=「HARUNOBUMURATA(ハルノブムラタ)」(デザイナー=村田晴信さん)、「yoshiokubo(ヨシオクボ)」(同=久保嘉男さん)、3日=「FETICO(フェティコ)」(同=舟山瑛美さん)、4日=「TSUMORI CHISATO(ツモリチサト)」(同=津森千里さん)、5日=「Chika Kisada(チカ キサダ)」(同=幾左田千佳さん)、「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」(同=ヴィヴィアーノ・スーさん)、6日=「ORIMI(オリミ)」(同=折見健太さん)など。
今月6日まで。