
ご当地アイスとクラフトソフトクリーム専門店「AIPAKU TOKYO 原宿店」(渋谷区神宮前1)が6月5日、原宿にオープンする。運営は一般社団法人日本アイスマニア協会、アイスクリーム・ラバー(中央区)。
「日本のアイスクリームの魅力」を発信する同店は、アイスクリームイベント「アイスクリーム万博(あいぱく)」の10周年記念プロジェクトとして出店。同イベントは2015(平成27)年に原宿で初開催され、以降は国内各地でこれまでに計55回を開催。累計440万人以上が来場したという。ファンから同イベントを「年中やってほしい」という声もある中で、10周年を迎える今年、イベント発祥の地であり、クレープやタピオカドリンク、レインボーカラーのスイーツなど「スイーツトレンドを生み出してきた街」で、「日本ポップカルチャーの聖地」でもある原宿エリアに常設店をオープンする。国内外からの来店を見込み、「クール・アイス・ジャパン」として海外へのアピールも図る。
店舗監修を務めるのはアイスクリーム評論家「アイスマン福留」。47都道府県を巡る「ご当地アイスの旅」の中で、各地の素材や伝統、「作り手の物語」が詰まったご当地アイスに出合ったという福留さん。老舗の手作りアイス店が「廃業の危機」に瀕する現実を目の当たりにし、「日本のご当地アイス文化を守り、次世代につなげたい」と考えたと言う。
同店では、ご当地アイスクリーム約100種類を扱う。「クラフトソフトクリーム」は素材・産地・英文表示を明確にし、製法・技術にこだわるソフトクリームと位置付ける。伊カルピジャーニ社のマシンで素材の特性に合わせた空気含有量(オーバーラン)や温度を調整して作る。
メニューは月替わりで入れ替える予定で、北海道・道東エリアを中心に国内各地の牧場から仕入れる産地直送の乳原料を使ったオリジナルミックスのフレーバーで提供。業界の活性化を目指し、使う原料の生産者や牧場名、店名なども明示する。花のような形のソフトクリーム「原宿フラワーソフト」(Snow650円、Milky850円、Lush950円)、ヨーグルトとクラフトソフトクリーム「チャポクリ」(1,200円)などを提供。
今後は主要都市への展開を予定し、各地域では地元のご当地アイスや乳原料を活用したソフトクリームなどを打ち出す「完全ローカライズ型」で出店を考えている。
営業時間は11時~19時30分(予定)。