プレスリリース

独自開発の香りを付与した化粧品を用いたスキンケアが、リラックス状態の誘導やストレス反応の緩和に寄与する可能性があることを確認

リリース発行企業:第一三共ヘルスケア株式会社

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 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広、以下「当社」)は、当社が開発した香りを付与した化粧品を用いたスキンケアが、作業ストレス負荷時の気分状態やストレス反応に与える影響を検証しました。その結果、主観的気分指標の評価ではリラックス感に有意な変化が認められ、さらに唾液αアミラーゼ(交感神経活動に関連するストレスマーカー)の評価では、ストレス軽減に寄与する可能性が示されました。本研究の成果は、本年9月16〜18日に開催された第28回日本感性工学会大会で発表しました。

 これらの知見は、香りを付与した化粧品による日常的なスキンケアが心身のコンディションに与える影響について、新たな知見を示すものです。特に、当社が開発した柑橘系とハーブ系を基調とした香りを付与した化粧品によるスキンケアが、生活者のセルフケアを支える一助となる可能性を示しています。

健康な日本人女性21名を対象として、独自開発香料を配合した化粧品(試験品群)と、同一処方から独自開発香料のみを除いた化粧品(対照品群)を使用し、スキンケア前後のリラックス感を主観的気分指標(KOKOROスケール[*1])を用いて評価。その結果、試験品では対照品と比較して、スキンケア前後のリラックス感に有意な変化が認められました。

        図1 独自開発香料の有無によるスキンケア前後のリラックス感の変化


 当社は今後も、医薬およびスキンケア領域などにおける研究活動を推進し、生活者一人ひとりの健やかな毎日に貢献する価値創出を目指してまいります。

1.研究の背景と目的                           

 近年、社会環境の変化に伴い、ストレスにさらされる機会が増加しており、ストレス軽減に向けたセルフケアへの関心が高まっています。スキンケアは、多くの生活者が日常的に行うセルフケア行動のひとつですが、その価値は従来、主に肌状態の改善という観点から捉えられてきました。
 一方で、香りを活用したアロマテラピーについては、リラックス作用やストレス軽減作用が報告されているものの、賦香(ふこう)化粧品を用いた日常的なスキンケアが心身のストレス反応に与える影響についてはあまり報告されていませんでした。
 そこで本研究では、当社が開発した香りを付与した化粧品を用いてスキンケアを行うことにより、作業課題への取り組みに伴う緊張や疲労などのストレス反応を緩和する可能性について検証しました。具体的には、唾液αアミラーゼおよび主観的気分指標を用いて、賦香化粧品によるスキンケアが気分状態やストレス反応に与える影響を明らかにすることを目的としました。

2.本研究で用いた香りについて

 当社は、スキンケアの機能価値だけでなく、使用する時間そのものが軽やかに晴れわたるセルフケア体験となることを目指し、柑橘系とハーブ系を基調としたオリジナルの香りを開発しました。
 本研究では、このオリジナルの香りを付与した化粧品を用いて、スキンケア時の心理的・生理的な影響を検証しました。

3.研究概要および成果                      

 本研究では、健康な日本人女性21名を対象として、独自開発香料を配合した化粧品を用いたスキンケア(試験品群)と、同一処方から独自開発香料のみを除いた化粧品を用いたスキンケア(対照品群)を比較するランダム化クロスオーバー試験を実施しました。

<方法>
 試験参加者は試験室にて、前安静期(10分)・スキンケア期(2分)・作業課題期(30分)・後安静期(10分・20分・30分)を過ごしました。スキンケア期はローション、セラム、クリームの順で使用しました。作業課題期はATMT(Advanced Trail Making Test)[*2」と呼ばれる認知作業課題を実施し、ストレス負荷を受けました。各期終了時に、KOKOROスケール[*1]による気分状態の評価およびVAS(Visual Analog Scale)[*3]による疲労感・集中力・やる気の評価を実施するとともに、唾液を採取しました。採取した唾液は後日αアミラーゼ量を測定し、初期値を100とした相対値を算出しました。

<研究成果(1)> 独自開発香料を配合した化粧品の使用により、気分状態を改善する可能性を確認
 試験品群では、前安静期と比較して、スキンケア期におけるリラックス感および晴れやかさのスコアに有意な変化が認められました。一方、対照品群では、晴れやかさにのみ有意な変化が認められました。作業課題期においては、両群ともにリラックス感の有意な低下が認められました。



            図2 KOKOROスケール[*1]を用いた気分の推移

 VAS評価では、試験品群において前安静期と比較してスキンケア期に疲労感の有意な低下が認められたほか、やる気および集中力に有意な変化が認められました。一方、対照品群では、前安静期と比較してスキンケア期に有意な変動は認められませんでした。作業課題期には、両群ともに疲労感の有意な増加が認められました。



             図3 VASを用いた疲労感・やる気・集中力の推移

<研究成果(2)> 独自開発香料を配合した化粧品の使用により、ストレス反応を緩和する可能性を確認
 ストレスマーカーである唾液αアミラーゼの量を測定した結果、試験品群では前安静期と比較していずれの測定地点においても有意な変動は認められませんでした。一方、対照品群では作業課題期に有意な増加が認められました。



                    図4 唾液αアミラーゼの推移

4.今後の展望                              

 本研究により、当社が開発した香りを付与した化粧品によるスキンケアが、リラックス状態の誘導やストレス反応の緩和に寄与する可能性が示されました。今後は試験プロトコルのさらなる最適化や追加検証を進めることで、香りがもたらす心理的・生理的効果に関する知見を深め、日常生活におけるセルフケアやストレスマネジメントに貢献する化粧品の開発に取り組んでまいります。

<ご参考>
第一三共ヘルスケアについて
 第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品領域におけるリーディングカンパニーとしての強みを基盤に、機能性スキンケア・オーラルケア・食品分野へと事業領域を拡大し、生活者の健やかな人生に寄り添うトータルヘルスケア企業として成長を続けています。
 私たちの理念を体現するコーポレートスローガン「Fit for You ひとりひとりの健やかな人生のライフパートナー」を掲げ、誰もが安心してセルフケア・セルフメディケーションに取り組める社会の実現に貢献してまいります。


*1 個人の主観的な気分を時間・場所を選ばず簡単に入力できる理化学研究所が開発した気分測定ツール。
*2 抗疲労臨床評価ガイドライン(日本疲労学会)にてパソコンを使ったストレス負荷方法として例示されており、画面上にランダムに表示される数字や文字を順番にクリックする課題。
*3 VASによる測定は前安静期、スキンケア期、作業課題期の3点で実施。それ以外の測定項目は6点で実施。


<リリース原文(PDF)>
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsroom/release/rd20260930.html