広尾・日赤医療センター再建整備事業が本格着工へ

広尾・日赤医療センターの再建整備計画が本格着工へ(写真=解体工事が進む再建地区)

広尾・日赤医療センターの再建整備計画が本格着工へ(写真=解体工事が進む再建地区)

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 渋谷区・広尾エリアで再建事業計画を進めている日本赤十字社(以下、日赤)は2月26日、同事業の中核となる新・医療センタービルの起工式を行った。同日、日赤が公式サイト内などで発表した。

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 同計画は、従来の医療施設や併設する系列大学などの老朽化に伴い、施設全体を全面改装する目的で開発を進めてきた都市型プロジェクト。総面積約237,640平方メートルの広大な土地に、医療施設や職員宿舎、特別擁護老人ホームなどが完成する予定で、敷地内には定地借地権型の分譲マンションも新設される。

 同26日に起工式を行ったのは、地下3階地上13階建て、延床面積約82,054平方メートルの、新・日赤医療センターの中核となる建物。医療センターでは建設経費326億4,600万円を投じ、救命救急医療や高齢化に対応する診療科を拡充。新設する腫瘍内科、感染症科、遺伝子治療科などの診療科を含む31科(現行=24科)を開設する。医療センターは今年3月に着工し、2009年10月に竣工予定。敷地内の主要施設はほかに、老人保健施設、特別擁護老人ホーム(いずれも新設)、乳児院、社会福祉施設、血液センター、日本赤十字看護大学など。

 居住地区は、事業財源確保の目的で再建地区の一部となる約29,200平方メートルの土地を、50年間の定地借地として民間事業者に提供。みずほ信託銀行と土地信託契約を締結し、みずほ信託銀行を通じ三菱地所と三井不動産が分譲マンションの建築・販売を行う。建設予定のマンションは8棟670戸。土地は50年後に更地として返還され、次期の医療センターの建て替え用地として活用するという。

 再建事業に際し、敷地内にはバスロータリーを新設、医療センター脇の歩道を拡張するなど周辺エリアの整備にも着手する。日赤は同計画で「新しい都市型のモデルとなる総合医療福祉サービス拠点を目指す」としている。

広尾地区再建整備計画

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