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恵比寿ガーデンプレイスで3x3国際大会「チャレンジャー」日本初開催へ

(左から)3XSのチョン・リョンギさん、サッポロ不動産の富岡良之さん、長谷部健渋谷区長、FIBAのマクシミリアン・グラスさん、渋谷未来デザインの長田新子さん

(左から)3XSのチョン・リョンギさん、サッポロ不動産の富岡良之さん、長谷部健渋谷区長、FIBAのマクシミリアン・グラスさん、渋谷未来デザインの長田新子さん

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 3人制バスケットボール「3x3」の国際大会「FIBA 3x3 SHIBUYA CHALLENGER(チャレンジャー) 2026」が4月、恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)センター広場で開催される。主催は国際バスケットボール連盟(FIBA)。

恵比寿ガーデンプレイス

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 「チャレンジャー」は、クラブ世界一を決める「FIBA 3x3 World Tour(以下、ワールドツアー)」につながる大会。ワールドツアーは、予選に位置づけられる「マスターズ」と、その上位チームが出場する決勝戦「ファイナル」で構成される。チャレンジャーの上位クラブは、マスターズへの出場権を得られる。日本では2016(平成28)年から栃木・宇都宮でマスターズを開催しているが、チャレンジャーの開催は今回が初めてとなる。

 誘致したのは、ウィル(港区)内の「3XS(トライクロス)事務局」。同社は、2022年から3x3の通年制国内リーグ「3XS」を運営しており、今季は男女計37クラブが参戦している。当初の計画で、4年目に国際大会の誘致を目指していたという。これまでにも3XSの優勝クラブにチャレンジャーの出場権を与えていたが、リーグの規模が拡大するなかで「世界につながるものをつくるフェーズに来た」と判断したほか、「クラブに直接還元できるもの」として国際大会を誘致した。同大会はロサンゼルス五輪の2028年まで年に1回の開催を想定。同社社長で3XS事務局スポーツディレクターのチョン・リョンギさんは、「1回目は僕らが手作りでやり、どれだけ仲間作りができるか。失敗しても前に転びたい」と意欲を見せる。

 開催場所については、宇都宮でマスターズが行われているなかで「それを東京という一番印象の強い場所に引っ張ってこられるか」(チョンさん)を検討。「東京のど真ん中(=渋谷)を攻めよう。ここのインパクトを世界に伝えることが大事」と区内を数カ月歩き回り、総合的に判断して恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場に決めたという。

 同広場では、文化系やマーケットなどのイベントなどを開催してきた。スポーツ関連ではBリーグの表彰式やフットボールイベントを行ったことはあるが、大会の開催は初めてとなる。施設を運営するサッポロ不動産開発取締役常務執行役員恵比寿事業本部長兼サッポロ事業本部長の富岡良之さんは「恵比寿を文化の発信拠点にしたい。スポーツも文化の一つなのでチャレンジしたい」と賛同。「いきなり世界最高峰レベルのプレーに触れられるのはすごい機会。それが体験につながり交流が生まれ、(同社がまちづくりの姿として目指す)『ひらめき』が生まれるのでは」と期待を寄せる。

 出場クラブは、約16カ国から16~18クラブ(男子)の見込み。うち5クラブの出場権を3XS事務局が保有しており、今季の3XS1部レギュラーシーズン優勝クラブ、2月28日・3月1日に行われる同リーグ1部・2部の優勝クラブに付与することを決めている。残り2枠は、海外の大会・リーグ・クラブに振り分ける予定。

 会場には有料席や区内の小学生向けの席を設けるが、来街者が自由に観覧できるのも3x3の特徴。これまでの経験からリーグ戦同様、コート周辺にネットを張る対応はしない予定だが、人員を配置し「突拍子もない危険性」に備える。センター広場には屋根が設けられているが、「思ったより高すぎる」ことから風を伴う雨への懸念や、一日を通して試合を行うため照度を保つことも課題に挙げる。

 会期中は試合だけでなく、同施設周辺で「MACHIGOTO SUSTADIUM(マチゴト サスタジウム)」をコンセプトにした関連イベントも開催。出場選手は区内の小学校を訪問して交流を図るほか、区内の学生をボランティアとして募り、社会科活動の機会を提供する。環境に配慮したイベントとして、同施設を中心に徒歩で移動できる公園5カ所を巡るスタンプラリーを行い、各園で異なるアーバンスポーツの体験機会を設ける。チョンさんは「大会がメインではなく、街の中に3x3があったというマインドを植えられるかが新しい試み」と話す。出場選手にはホテルで食事を提供するのではなく、街に出て食事をしてもらう予定。渋谷未来デザインの理事・事務局長の長田新子さんは「バスケは渋谷になじんでいる文化。街の人と触れ合う可能性が高いので交流が生まれる。コミュニティーが育っていくことにも挑戦する」とも。

 Bリーグの影響もあり、区内の中学生の競技人口はバスケットボールが最も多いという渋谷区。長谷部健渋谷区長は「アーバンスポーツは大きな施設を使うわけでもないので工夫できる。都市でできるスポーツが限られるなかで、(区では)スポーツはするだけでなく見ることも応援しているので、トップオブトップのプレーを見られるのはすてきな機会」と開催を喜ぶ。「TOKYO DIME」など渋谷区を本拠地とする3x3クラブも定期的に区内でイベントや大会を行っていることから、「続けていくことが大事で、引き続き3x3も応援していきたい」とも話す。

 3x3は東京オリンピック(五輪)で初めて正式種目として採用されたことから、FIBAの3x3 Head of Operationsのマクシミリアン・グラスさんは「東京に特別なコネクションを感じている」と話す。20メートル四方程度の空間に会場を設置できる3x3は、ビルが立ち並び土地の限られる都心に「合っている」とし、中でも渋谷はストリートカルチャーが根づいていることなどから「見事にフィットしている」と続ける。

 恵比寿ガーデンプレイスについては「会場、ホテル、学校などがあり、選手が歩いて移動できる環境は、選手の負担軽減だけでなく、地域内で目に見える存在となるので理想的」とも。ロサンゼルス五輪出場国の選考が始まっていることから「日本のチームには善戦してもらいたい」と期待を寄せる。

 開催日は4月18日・19日(同17日から関連イベントも行う)。

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