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渋谷でハンス・ウェグナー回顧展 椅子160脚、ファーストチェア再現復刻も

椅子25脚を図面と共に紹介する「名作椅子」エリア

椅子25脚を図面と共に紹介する「名作椅子」エリア

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 デンマークの家具デザイナー、ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーの回顧展「織田コレクション ハンス・ウェグナー展」が現在、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階のヒカリエホールで開催されている。主催はBunkamura。

「復刻再現」したファーストチェアとセカンドチェア

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 ウェグナーさんは1914年生まれ。18歳で家具職人の資格を取得し、1938年ごろからデザイナーとしての活動を開始。1940年に市庁舎の建築プロジェクトに参加し家具デザインを手がけて以降、ヨハネス・ハンセン社をはじめとする家具メーカーと協働し500脚以上の椅子をデザイン。1949年に発売され「究極の椅子」を意味する「ザ・チェア」などで知られる。

 同展は、椅子研究家で北欧を中心とした近代家具のコレクター織田憲嗣さんのコレクション「織田コレクション」の椅子約160点を中心に、その他家具約20点を集める回顧展となる。会場構成は、織田さんの教え子である建築家の田根剛さんが担当した。

 冒頭「ハンス・ウェグナーとは何者か」では、ウェグナーさんが椅子製作を始めた1930年代から事務所を設立した1940年代までの作品を、年表と共に紹介。同エリアでは、ウェグナーさんが家具職人見習い生だった17歳の時に手がけ、現在は写真資料のみが現存する「ファーストチェア」を、同展のために「再現復刻」して展示。3脚のみ製作された1938年作の椅子も「セカンドチェア」として「再現復刻」している。

 続く「クラフトマンシップ」エリアでは、原寸図面や椅子のパーツ、製作途中のモデル「ワーキングモデル」などの関連資料を通して、それぞれの椅子の製作背景とデザインの要点をひもとく。「名作椅子」エリアでは、ザ・チェアや背もたれのフレームがリング状の「サークルチェア」、寝そべるような姿勢で座る「ザ・フラッグハリヤードチェア」、ロッキングチェアなど25脚の椅子を図面と共に紹介。「ウェグナーの椅子 1945-1990」エリアでは、ウェグナーさんが手がけた椅子と家具を10年ごとにカーペットの色で分けながら展示している。

 PPモブラー社やカール・ハンセン&サン社など、ウェグナーさんの椅子を製造販売しているメーカーの現行モデルに座れるコーナーも展開する。

 開催時間は10時~19時。入場料は、一般=2,300円、大学・高校生=1,500円、中学・小学生=700円ほか。1月18日まで。

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