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SHIBUYA CITY FC、関東サッカーリーグ1部へ 2年連続昇格決める

2年連続で昇格を決めたSHIBUYA CITY FCの選手ら

2年連続で昇格を決めたSHIBUYA CITY FCの選手ら

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 渋谷区を拠点とするサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC(渋谷シティFC)」が、関東サッカーリーグ1部(関東1部)への昇格を決めた。

アウェーのなかサポーターが応援に駆け付けた9月のEDO ALL UNITED戦より

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 2014(平成26)年に設立された「TOKYO CIY F.C.」を前身とする同クラブ。Jリーグ1部(J1)から数えて8部に当たる東京都社会人サッカーリーグ2部に所属していた2019年に「Jリーグ参入」を目指すことを宣言。運営会社PLAYNEW(渋谷区渋谷2)を設立し、元Jリーガーらを獲得するなど強化を図ってきた。

 今季はJリーグから数えて6部相当に位置する「関東サッカーリーグ2部(関東2部)」に所属。7都県の10チームが、4月~9月にかけてホーム&アウェー方式の総当たり戦計18試合を戦った。

 4季所属した東京都社会人サッカーリーグ1部から関東2部に昇格した今季は、「大きな関門を突破した勢いそのままに、1年で関東1部に昇格すると意気込んでスタートしたシーズンだった」(小泉翔社長)。しかし、シーズン前半戦は3勝4分2敗と苦戦。シーズン途中だったが、戦術面や選手の補強など「できることを思い切って決断」した。加えて、「1つの勝利や1つ1つのプレーでの成功体験が少しずつ積み重なった結果」、後半戦は8勝1分と好成績を収めた。

 9月には、元日本代表の本田圭佑さんが発起人となり設立された「EDO ALL UNITED」に逆転勝利も収めた。5月対戦時には敗れていたことに加え、この日敗れればEDO ALL UNITEDの1位が確定する試合だった。小泉社長は「アウェーでの開催だったにもかかわらず、渋谷サポーターが現地に駆けつけ、声援を送ってくれたおかげでクラブの歴史に残る逆転ゴールが生まれたと思う」と振り返る。

 9月末に11勝5分2敗の2位という、関東1部への昇格に必要な最低条件を満たしてシーズンを終えた。しかし、関東1部や日本フットボールリーグ(JFL)の結果により、自動昇格か入れ替え戦(12月)を行うかが分からない状況だった。11月23日に終了したJFLの結果、自動昇格が決まった。

 リーグ戦終了から昇格が決まるまで約2カ月が空いた。クラブは、入れ替え戦を戦う準備を進めていたという。小泉社長は「最終的に自動昇格が決まりホッとした部分と、入れ替え戦で勝利して昇格するというイメージもしていたので不思議な感覚とが入り混じっている」と心境を吐露しつつ、「シーズン前半戦はなかなか結果が出ず、チームももどかしい時期が続いたが、昇格に対する思いを途切らせることなくチーム一丸で一つの方向を目指して戦い切った結果、昇格という目標を達成することができ、本当に良かった」と喜びを表現。サポーターやスポンサー、区民の応援に感謝しつつ、「皆さまと2年連続で昇格の喜びを分かち合えることが何よりもうれしい。そして、1シーズンを戦い切った選手・スタッフに最大限の感謝を伝えたい」と話す。

 今季の公式戦は全て消化。クラブは現在、来季のチーム作りを始めている。来季はアマチュア最高峰のJFL昇格を目指すシーズンとなるが、関東1部の優勝に加え、その後行われるプレーオフ「地域チャンピオンズリーグ」を制する必要がある。小泉社長は「これまでで最も高い昇格ハードルになる。昇格を達成するために、より強く魅力的な渋谷のサッカーを皆さまに見ていただけるよう、今この瞬間から2026シーズンに向けて突き進みたい」と意気込み、「2026シーズンは、渋谷区の皆さまにJリーグ入りまで最短で2年という位置まで来ている渋谷シティFCの試合を、ぜひ会場で楽しんでいただきたい」と呼びかける。

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