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渋谷・モヤイ像に巨大「顔パック」 3Dスキャンで制作、スキンケア商品PR

朝日に照らされ、顔一面を「シートマスク」で覆った渋谷・モヤイ像

朝日に照らされ、顔一面を「シートマスク」で覆った渋谷・モヤイ像

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 今年1月に駅前から国道246号線沿いに移設された石像「モヤイ像」が11月24日から、顔一面を白いシートマスクで覆い、「顔パック」している。

「シートマスク」は実際には3~5センチの厚み

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 ハチ公像と並び、渋谷駅前のシンボルの一つとして知られてきた2メートル超えの巨大な顔の石像・モヤイ像。1980(昭和55)年に設置されてから45年がたち、抗火石でできた当初の白さは、近年は特に車通りの多さや渋谷駅周辺の再開発工事の影響などで「黒ずみ」化が加速していた。

 そんな「肌悩み」を抱えてきたモヤイ像に顔パックを施し「美肌」を目指す今回の企画は、ロート製薬のスキンケアブランド「メラノCC」のプロモーションの一環。顔面に「貼り付けた」のは、今秋リニューアルした同ブランドのシートマスク「集中対策マスクプラス」をイメージしたマスクで、実際は厚さ3~5センチの発泡スチロール製だ。

 同プロモーション担当スタッフによると、モヤイ像を360度3Dスキャンしてマスクの型を取り、試作でも鼻部分の穴の開き具合などを微調整して完成させた「力作」。シートマスクのみずみずしさを出すため、表面を樹脂コーティングしたことで一見重厚にも見えるが、石像本体を傷つけないために実際は「女性が片手で持てるほど」の軽さという。

 同プロモーションは今回の「シートマスク」にとどまらず、今後の「ストーリー」が続く。モヤイ像の「顔パック」着用は同27日まで。翌28日からは、「舞台」を文化村通り沿いの複合施設「道玄坂通」の広場に移し、「スキンケアの楽しさを知り、お気に入りのメラノCCの化粧水ボトルを手に、にぎやかな街に繰り出す」というストーリー。

 担当者は「再開発工事に伴い、駅前からやや人通りの少ない『渋谷フクラス』裏手に移設されたモヤイ像が少しだけさみしくも見え、ルンルンで繁華街の方に出かけて行くというストーリーにつながった」(同担当者)という裏話も明かす。「お出かけ」中は、本家・モヤイ像の周りに囲いを設置し、つかの間の「外出」を演出する。

 28日9時~30日22時まで同広場に登場する「おでかけモヤイ像」は、こちらも3Dスキャンで型を取り制作。実寸の60%のレプリカだが、「台座に置くためかなりインパクトがある」と言い、実際の像よりもほほ笑んだ表情で、「きれいになった『肌』にも注目してほしい」とアピールする。

 実物のモヤイ像は「お出かけ」中に実際にデッキブラシなどで汚れをきれいにする計画。モヤイ像周辺の花壇の植栽を続けているボランティア団体「渋谷Flowerプロジェクト(通称=シブハナ)」と、ロート製薬の社員らが協力し、黒ずみを落とす。

 一連のプロモーションでは、JR渋谷駅構内に広告を掲出するほか、SNSで限定ステッカー進呈キャンペーンなども展開する。

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