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原宿などでヨーロッパの写真祭「SEEEU」初開催 屋外にも展示

街路灯のディスプレーケースに展示するマリア・マヴロポールさんの作品

街路灯のディスプレーケースに展示するマリア・マヴロポールさんの作品

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 ヨーロッパの写真祭「SEEEU ヨーロッパ写真月間 2025」が現在、原宿などで開催されている。

フランシスコ・ゴンザレス・カマチョさんの作品を展示する国連大学

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 ヨーロッパの「今を捉える」写真家の作品を通して、「現在直面している課題」に向き合う機会の創出を図る。初開催となる今回のテーマは「Reframing Realities:現実の新たな輪郭」。リトアニアのNPO法人「Kulturines ir organizacines idejos(KOI)」の日本支部「KOI NIPPON」が主催。東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京と欧州連合の助成を受けている。

 都内の屋内外で14組250点以上の写真を展示する。広域渋谷圏の会場は2カ所。表参道・青山通り沿いの国連大学(渋谷区神宮前5)では、ビジュアルアーティストのフランシスコ・ゴンザレス・カマチョさんの作品を展示。カマチョさんはスペイン出身で現在はフィンランドを拠点に活動。観光客が訪れるアイスランドの自然の名所を撮影した写真と、現地の廃材から手作りしたリサイクル紙を組み合わせ、アイスランドの風景を再解釈して見せることを試みた作品「Reverting(=復元、回帰)」を展示している。

 街路灯のディスプレーケースを展示スペースとして活用するストリートギャラリー「Jinny Street Gallery」(神宮前2)では、マリア・マヴロポールさんの作品「Imagined Images(想像上の画像)」を展示。ギリシア出身のマヴロポールさんは、写真、VR(仮想現実)、AI(人工知能)を用いて作品を制作するビジュアルアーティスト。今回は、AI技術を活用して生成した存在しない家族写真のアルバムを通して、「自分自身の過去を書き換える」ことや、写真表現における「真正性」を問いかける。

 11月23日まで。

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