
9月1日に開幕したファッションイベント「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京) 2026 S/S」が4日目を迎え、同4日にはデザイナー津森千里さんが手がける「TSUMORI CHISATO(ツモリチサト)」の設立35周年を記念したショーなどが開かれた。
ツモリチサトは、津森さんが2022年に表参道に開いたアトリエ「TC HOUSE」(渋谷区神宮前5)を会場に、白い花がちりばめられたランウェーで「感謝」をテーマにした全37ルックを披露した。草花や動物、ハートや地球、「見ると前向きになる」という虹など自ら描いたグラフィックを、スパンコールや刺しゅう、ジャカードなどで緻密に表現した。7年半ぶりとなったショーを終え、「私の好きなものを服で表した。服作りも生地作りも大好きなので、リラックスしながらこれからも続けていきたい」と、途中、涙も見せながら笑顔で35年を振り返った。
当日は、主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)と東京都が支援する「TOKYO FASHION AWARD(東京ファッションアワード) 2026」の受賞ブランドも、渋谷ヒカリエ(渋谷2)のヒカリエホールで発表。「ANTHEM A(アンセム エー)」(鈴木麻莉子さん・吉田尚さん)、「kiminori morishita(キミノリ モリシタ)」(森下公則さん)、「kotohayokozawa(コトハヨコザワ)」(横澤琴葉さん)、「MATSUFUJI(マフツジ)」(松藤勉さん、以上メンズ)、「KAKAN(カカン)」(デザインチーム)、「mukcyen(ムッシャン)」(木村由佳さん)、「YOHEI OHNO(ヨウヘイ オオノ)」(大野陽平さん)、「yushokobayashi(ユウショウ コバヤシ)」(小林裕翔さん、以上ウィメンズ)の8組が賞を手にした。
8組は今後2年間にわたり、セレクトショップ「10 Corso Como Seoul」(韓国)でのポップアップショップや、パリ・ファッションウイークでのモデルプレゼンテーションなど、国際的な活動で支援を受ける。
6日目となる同6日は、「Chika Kisada(チカ キサダ)」(幾左田千佳さん)、「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」(ヴィヴィアーノ・スーさん)などがランウェーショーを控える。
楽天ファッション・ウィーク東京は今月7日まで。