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渋谷パルコで「はじめての森山大道。」展 「知らなかった人にこそ見てほしい」

写真作品だけでなく森山大道さんに関するさまざまな物が並ぶ場内

写真作品だけでなく森山大道さんに関するさまざまな物が並ぶ場内

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 写真家・森山大道さんの展覧会「はじめての森山大道。」が5月14日、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)8階のギャラリー「ほぼ日曜日」で始まった。

「三沢の犬」が「なぜ、有名なのか」を探るコーナー

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 森山さんは1938(昭和13)年、大阪府生まれ。商業デザイナーや写真家アシスタントを経て1963(昭和38)年に独立。2019年、「写真界のノーベル賞」といわれる「ハッセルブラッド国際写真賞」を受賞するなどしている。日本を代表する写真家の一人として知られるが、森山さんを「全然知らなかった人にこそ見てほしい」展覧会を目指し開催する同展。

 粒子の荒れ、手ぶれ、ピントのボケなど「アレ・ブレ・ボケ」と呼ばれる手法で知られる森山さんのスナップショット60点以上や、150冊以上の写真集、雑誌の校正紙、寄稿した手書き原稿、森山さんの写真があしらわれたバイク、「愛用していた」カメラなどを展示するほか、作家の大竹昭子さんが森山さんの著書やインタビューから抜粋した「言葉」を紹介。

 森山さんの代表作品として知られる青森・三沢で撮影されたスナップ「三沢の犬」のコーナーでは、プリントやシルクスクリーン、フィギュアなどで表現した同作品を展示。森山さん本人をはじめ、写真評論家の飯沢耕太郎さん、造本家の町口覚さん、写真家の小林紀晴さんらへのインタビューと共に「なぜ、有名なのか?」を探る。

 森山さんのデビュー写真集「にっぽん劇場写真帖(ちょう)」の収蔵作品は、ポジフイルム(現像したフィルムに色やコントラストが反転されずに表現されるフィルム)をライトボックスの上に載せて展示。来場者は貸し出すルーペ(使用後に消毒する)を使ってのぞき込みながら鑑賞できるようにしている。

 開催時間は11時~20時。入場料は600円(小学生以下無料)。6月13日まで。

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