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東京メトロ銀座線「1000系」特別仕様車両公開 開業時のイメージ強調、予備灯なども

ヘッドライトを1個にするなどした1000系特別仕様車両

ヘッドライトを1個にするなどした1000系特別仕様車両

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 東京メトロは1月11日、渋谷駅~浅草駅を運行する銀座線の1000系特別仕様車両を報道陣向けに公開した。

床や座席シートなどの配色やつり手の形などを変更した車内

 今年の銀座線開業90周年に向けて「伝統×文化の融合」をコンセプトにリニューアルを進めてきた同社。今回、「伝統」のコンセプトに合わせて同線開業当時の「旧1000形」車両のイメージを「さらに強調した」特別仕様車両2編成(1139・1140)を造った。

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 1000系は、01系に替わる新型車両として2012年に運行・量産を開始。1927(昭和2)年の同線開業当時から約40年間運行していた「旧1000形」をモチーフにした車両で、当時の車体色であるレモンイエローの外装など「レトロ調」なデザインが特徴。01系統40編成のうち38編成は1000系量産車両に置き換えが終わっている中、今月23日のダイヤ改正に伴い、2編成を追加することになり特別仕様車両を企画した。

 特別仕様車両の外装は、レモンイエローのフルラッピングやチョコレート色の屋根はもとより、窓枠や車掌の出入り口側なども黄色にし、車掌出入り口の開閉ハンドルと握り棒は真ちゅう色に塗装。前灯(ヘッドライト)はLED2個から1個に変更し、尾灯のデザインも変更。窓枠や出入り口周りの強度を保つために使っていた補強部品「ウインド・シル」「ウインド・ヘッダー」を模したデザインもあしらった。

 1000系量産車をベースに「旧1000形」に近づけたため、先頭車両の非常扉も中央からずれた場所になっているほか、外装のリベット(頭の大きな釘・鋲)は再現せず、「すっきりとした壮観なデザイン」に仕上げたという。

 内装の床や荷物棚、窓枠などは茶系で、手すりは真ちゅう色。座席シートは深緑色にし、壁などは木目調に変更。滴のような「リコ式吊り手」を模したつり手や、号車・製造者銘板も「旧1000形」のデザインを再現している。室内灯は蛍光色から電球色に調光できる機能も付けた。

 同社車両部設計課の松本耕輔課長が「つくり込みができている」と挙げた「旧1000形」の側面に設置されていた予備灯は、地下鉄博物館に保存している実物を3Dスキャンして作ったという。今後計画している地下鉄開通90周年を記念した運行時などに点灯する予定で、その際は天井灯を消灯するなど、かつてのポイント部付近を通過する時と同じ点灯方法を採用するという。

 そのほか、連結部に設ける貫通扉にあしらった渋谷駅のハチ公像や浅草駅の雷門など沿線各駅の「シンボル」イラストなどは1000系量産車と同じデザイン・仕様となっている。

 松本課長は「旧1000形車両により近づけたデザインにあつらえたので、楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 1139編成は今月17日以降、1140編成は3月中旬に通常ダイヤの中で運行開始予定。