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表参道に一人しゃぶしゃぶ店「山笑ふ」 全席に鍋1個ずつ、単身世帯など見据え

和と洋の要素を組み合わせたという店内

和と洋の要素を組み合わせたという店内

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 表参道に4月19日、一人しゃぶしゃぶ専門店「しゃぶしゃぶ山笑ふ 表参道店」(渋谷区神宮前4、TEL 03-5413-3967 )がオープンした。経営はベイクルーズ(神南1)。

各席に1個ずつ鍋を置く

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 同社が手掛ける17つめの飲食ブランドで、初の和食業態となる同店。店名の「山笑ふ」は俳句で春を表す季語で、「旬の食材がふつふつとたぎりながら芽吹く様子」を表現している。

 単身世帯が増える中、「バランスの良い食事を提供したいと思い、安心安全な食材をおいしく食べられる食事を考えたら和食だった」と振り返るブランドマネジャーの高橋秀典さん。コアターゲットは女性だが、訪日外国人が増えていることからインバウンドも視野に入れている。大人数で一つの鍋を囲むイメージがある鍋料理ではあるが、同店では「自分のペースで好きなものを食べられるように」各席に1個ずつ鍋を置く。

 店舗面積は70坪。席数は気軽さを演出するためカウンター席のみで、45席を無垢(むく)材とステンレスを組み合わせたO型カウンターに配置。エントランスには静岡の工芸品「掛川手織葛布」を使うのれんをかけ、メインの肉を載せる器には秋田の伝統工芸「曲げわっぱ」を、銅鍋は職人が手作りしたオリジナルのものをそれぞれ採用するなど、日本文化を随所に取り入れつつ、タイル風の壁面など洋の要素も組み合わせた「和洋折衷」な空間。

 肉はビタミンEの強化を図って飼育されている山形の三元交配豚「米沢豚一番育ち」や、国産牛を扱い、しゃぶしゃぶのたれは豆乳を発酵させた調味料「腐乳」を使ったゴマだれ2種類と自家製ポン酢の3種類を用意。すき焼きは竹炭を飼料に混ぜて与えている宮城の「竹鶏ファーム」の卵につけて食べる。

 しゃぶしゃぶはは、ランチ=国産牛ロース・米沢豚一番育ちに野菜の盛り合わせ、白米と五穀米を選べるご飯などが付くセット(肉各種50グラム1,620円、同70グラム2,646円)、ディナー=国産牛ロース(150グラム3,780円)、米沢豚一番育ちロース(同2,376円)など。特に女性を意識し旬の野菜と肉のバランスを考えたという「旬野菜のしゃぶしゃぶ」(豚2,376円、牛3,132円)も用意。客単価は、ランチ=2,000円弱、ディナー=4,000円弱を見込む。

 高橋さんは「飲食店はその地域の食生活に貢献することが大事なので、地域の方に愛していただくのが第一」とし、「1人はもちろん、上司と部下など親しい人とのコミュニケーション手段として活用いただきたい。気軽に使えてちょっと気が利く店だと思う」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は、昼=11時~15時、夜=17時~22時。

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