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渋谷・神南にオフィスビル「ウェイプ」 少人数対応、1階にカフェも

オフィス区画

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 フレキシブルオフィスビル「SHIBUYA WayP(シブヤ ウェイプ)」(渋谷区神南1)が4月28日、北谷公園近くに開業した。

北谷公園に近接するビル外観

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 事業主である東急は、膝元である渋谷で「オフィス床不足」の解消に向け、駅周辺で「ハイグレードオフィス」を中心にオフィスを開発。同ビルは、働き方の多様化で増えた少人数のオフィス需要に対応するフレキシブルオフィスとして企画した。ビル名は、コンセプトの「Work as you Place(好きに、働く)」の頭文字から取った造語で、「継地点」を意味する「Way Point」の意味も込めた。運営はヒトカラメディアに委託する。

 地上10階建てで、延べ床面積は1492.64平方メートル。デザインコンセプトは「編む」。ファサードはオフィスの集合体を体現する「ずれながら積層する躯体」の表層に、「ファッションの街らしく」素材や形状が異なる帯を編み込むようにあしらった。北谷公園に面した4階外壁にはスリットを設けるほか、同階から屋上までは建物中心を吹き抜けにし、自然光や風などを建物内部に取り入れられる(=編み込む)ようにした。

 2階、5階~10階がオフィスエリア。家具付きで1人用~19人用(3平方メートル~40平方メートル)の33区画を用意するほか、2階・3階・7階にはウェブ会議に対応する「テレカンブース」(18室)、5~8人のサイズを基本に最大16人程度に対応する会議室(6室)を備える。入居者が自由に使える共用スペースとして、屋上のテラス、4階のラウンジとテラスを用意する。ラウンジにはテキスタイルデザイナーの安藤陽子さんによる、ニードルパンチで描いた渋谷の街の風景写真をプリントした生地、ウール、ポリエステルオーガンジーをパッチワークしたカーテンを使っている。

 オフィスには、コンサートやイベントなどの空間作りを手がけるベンチャー「センクシャ」や、不動産・建設業界向けに生成AI(人工知能)など先端技術を活用したソリューションを提供する「mign」のほか、IT・コンサルティング・マーケティングなどを手掛ける企業の入居が決まっているという。

 1階には代々木に本店を構えるサンドイッチカフェ「FARO渋谷神南店」が出店。フラッグシップカフェに位置付ける店舗は、ブルーを基調に販売もする植物などを配置。サンドイッチやフォカッチャ、自家製オーツドーナツ、同店限定「ジンナンブレンド」などのコーヒードリンクを販売。バナナブレッドやキャロットケーキなど新作を含めたテイクアウトメニューを充実させたという。営業時間は9時~20時。

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