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サンロッカーズ渋谷、連勝止まる 勝久ヘッドコーチは8人で戦った選手「誇りに」

21得点を挙げたベンドラメ礼生選手(写真中央)

21得点を挙げたベンドラメ礼生選手(写真中央)

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 青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で12月10日、サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)と千葉ジェッツふなばし(同千葉)が戦った。観客数は3502人。

キャリアハイとなるアシスト10本を決めた山内盛久選手

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 前日に続く対戦となった両チーム。SR渋谷は伊藤駿(たかし)選手、広瀬健太選手に加え、前日の一戦で左足を負傷した長谷川智也選手と主力選手を欠いた8人で挑むことになり、勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)は試合前に「8人を言い訳にするのか、ステップアップするチャンスにするのか、という話をした」という。

 この日は、21得点を挙げたベンドラメ礼生選手とキャリアハイとなる10本のアシストを決めた山内盛久選手の連携プレーが要所で見られた。山内選手は「礼生は練習中からやりやすい相手」と言い、「指示をしなくても走ってほしいところに走ってくる。今日も苦しいところでポッと出てきてくれてありがたかった」と振り返る。ベンドラメ選手は3ポイント(P)シュートを6本中3本、2Pを8本中6本決めているが「セレクトの悪いシュートもあった」と満足はしない。

 試合開始序盤からビハインドを負う展開となったこの日。ベンドラメ選手の3Pで一時逆転をするも、直後に4連続得点を許し17対26で第1クオーター(Q)を終える。両チーム共に20点を超える得点を決めた第2Qは、インサイドではロバート・サクレ選手が、アウトサイドではベンドラメ選手が中心に得点を挙げ39対55で前半を折り返す。

 互角の戦いを見せた第3Qは、リバウンドからの速攻で満原優樹選手がバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を奪う場面や、ゴール下に飛び込んだベンドラメ選手を見逃さず山内選手がパスを出して得点を挙げ、山内選手のスチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)から清水太志郎選手がレイアップシュートを決めるなどしたが点差は詰まらず。疲労も見られた最終Qは千葉の猛攻を止めることができず72対105で敗戦となった。

 勝久HCは「ホームで105点を取られることほど悔しいことはないが、自分たちのバスケットができなかったことはさらに悔しい」と珍しく感情をあらわにしたが、「選手たちは全員全てをコートに出してきてくれたので、誇りに思う」と胸を張り、「今までもチャレンジに対して学んで学習してステップアップしてきた。必ずこれがプラスになるようにこれからも挑戦していきたい」と向上心を見せる。

 これまでもけが人を抱えながら10連勝を収めたSR渋谷。その要因として山内選手は「チームとして戦った」ことを挙げ、「人数関係なく勝ち星を取れる。ガードとしては、1人に頼らないようにコントロールしていきたい」と話す。ベンドラメ選手も「8人でも戦える選手がそろっている」とポジティブな姿勢で、「シュートが決まって21得点決めたが、『(自分が)決めると勝てる』と言われる試合を増やしたい」と意欲を見せた。

 山内選手はディフェンスでつく時間帯が多かった千葉・富樫勇樹選手のスピードに「鬼ごっこをしている感じだった」と苦笑を浮かべつつ、「コンタクトの強さには自信があるので、スキルでかわされる分との駆け引きで対応したい」次回の対戦を見据える。

 千葉・大野篤史HCはSR渋谷の印象を「(昨シーズンと)見違えた。タイプはうちと似ている」と話し、この日は「広瀬選手や長谷川選手がいない分、うちとしては少し楽だったのかな」と振り返った。昨シーズンまでSR渋谷でプレーしていた千葉のアキ・チェンバース選手は古巣との戦いに「1日目は負けてしまったが、2日とも楽しかった。サンロッカーズの選手はいい人たちばかりで、敵同士にはなったが友達に変わりはない。試合中は集中するが、止まっている時や空いている時は話すこともできた」と笑顔を浮かべた。

 SR渋谷の次回ホームゲームは今月23日・24日で、同じく渋谷区をホームタウンとするアルバルク東京を迎える。

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