東急本店屋上で今年最後の採蜜作業 「渋谷のはちみつ」として秋に発売へ

巣箱から蜂蜜がたまった巣枠を取り出していく

巣箱から蜂蜜がたまった巣枠を取り出していく

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 東急本店(渋谷区道玄坂2)屋上で8月9日、今年最後となる採蜜作業が行われた。

表面の蜜ろうをそぎ落とす作業

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 「渋谷みつばちプロジェクト」と共に2012年から養蜂をしている東急百貨店。当初は本社屋上に巣箱を置いていたが昨年から同店屋上に一部を移動し、同所で4群を、本社屋上には2群をそれぞれ設置している。

 本店屋上では約16万匹の西洋蜜蜂を養蜂。春からダニが増えるこの時期までに、桜や藤、菜の花、アカシア、サルスベリなど、季節にあわせてさまざまな花の蜜を採ってくるという。週に1度、渋谷みつばちプロジェクトに協力する蜂蜜専門店を展開するラベイユ(杉並区)のスタッフが様子を見に訪れ、ゴールデンウイークごろからその年の採蜜が始まる。

 採蜜ではまず、巣箱から巣枠を取り出し群がっている蜜蜂をブラシで払い落とす。回収した巣枠から表面の蜜ろうをそぎ落とし、遠心分離器で蜂蜜を取り出す。同所では今年、3回の採蜜で120キログラムほどの蜂蜜が採れたという。

 同所で採れた蜂蜜は「渋谷のはちみつ」として、渋谷ヒカリエ(渋谷2)の商業施設ShinQsに出店するラベイユで販売する。「渋谷のはちみつ」には、東急本店や東急百貨店本店屋上のほか恵比寿や青山など広域渋谷圏7カ所に設置する巣箱で採れる蜂蜜を使う。各所でその年採れた蜂蜜は、ろ過や検査などを行った後瓶詰めされ、9月・10月ごろ店頭に並ぶ予定。

 巣箱は高尾山にあるラベイユの養蜂場に移し越冬させ、3月末~4月上旬に本店屋上に戻ってくる。

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