昨年、野球・サッカーに次ぐプロスポーツとして発足した男子プロバスケ「Bリーグ」。リーグ開幕に合わせ、「サンロッカーズ渋谷」が渋谷区をホームタウンとするプロスポーツチームとして参入。2季目となる2017-18シーズンが9月29日に開幕したのに合わせ、サンロッカーズ渋谷のヘッドコーチと選手たちに今シーズンの意気込みを語ってもらった。今回は、昨シーズンのブロック王で、オールスターゲーム3ポイント選手権にも出場したジョシュ・ハレルソン選手。

«第3回 菊池真人選手

しゃぶしゃぶが好き、でも納豆はちょっと苦手？

――Bリーグでのプレーが2季目となりましたが、日本での生活には慣れましたか。

そうですね、日本はとても住みやすい。人も良くご飯もおいしく、どこにでも行きやすくて、そして何より安全ですね。

――日本食では「しゃぶしゃぶ」が好きだとか。逆にちょっと苦手だと感じた日本食はありますか。

日本で食べたもので食べられないものはなかった。ただ納豆は、食べられなくはないんですけど自ら進んで食べることもないですかね（苦笑）。

――サンロッカーズのホームタウンである渋谷の印象はどうですか。

大坂にいた時も何回か遊びに来たことはあったんですけど、とりあえず人が多い。（エヴェッサのホームタウンである）大阪も大都市ですが、時間や人の流れが気持ち、ゆっくりだったような気がします。でも、（渋谷は）いろいろな人がいて、いろいろな文化もある、国際性豊かなところは好きです。

――開幕前にはフリースロー大会や必勝祈願、バスケ通りをパレードと1日渋谷で過ごした日がありましがどうでしたか。

本当に楽しいことが多くて、たくさんファンの方たちも来てくれたので、今シーズンがとても楽しみになりました。

――サンロッカーズファンの方たちには何と呼んでほしいですか。

チームメートたちと同じ「ジョシュ」でいいです。

ロバート・サクレ選手との連携でプレーに広がり

――Bリーグ2シーズン目にサンロッカーズを選んだ理由はどこにありましたか。

日本人選手だけ見ても、リーグ上位に入る質の高いチームだと感じたところが決め手でした。

――チームの中ではどんな役割を担っていますか。

リーダーとして、いい意味でお手本になりたい。後はリバウンドやディフェンス、得点は数字的にも求められていることだと思います。

――インサイドとアウトサイドの両方でプレーできるのは強みですよね。

ロブ（＝ロバート・サクレ選手）と一緒に出場している時は自分が4番（＝パワーフォワード）として外に広がって、ロブがインサイドでプレーすることでプレーの幅に広がりが出ると思っています。オン・ザ・コート1（外国籍選手の出場が1人まで）の時で日本人選手と一緒に出場している時は、自分がしっかりとインサイドでゲームを支配しなくてはいけないと思っています。

――サクレ選手とはコート外でも仲が良さそうですよね。

ロブのことはNBAの時から知ってはいたんですけど、会ったことはなく、（会ったのは）入団してから。彼とは性格的に似た部分が多いと思うし、同じ国を出ていて海外でプレーしていていたり釣りが好きだったり、共通することもあるので仲良くやっています。

――昨シーズンの「ブロック王」ということで、ディフェンスにも期待したいです。

ブロック王は狙っていたわけではないんですが…。昨シーズンは外の選手が破られてインサイドに入って来られることが多かったので、単純にブロックする機会が多かったというのもあると思います。でも、ゲームの中で、できるだけいいディフェンスをしようと意識した結果でもあると思っています。

――リバウンドでもリーグ3位（1試合平均11.7本）という記録でした。

今シーズンも、昨シーズンに引き続き上位5位以内に入りたいです。

――オフェンス面ではBリーグ通算1000得点まであと約80得点（10月1日現在、今月28日に記録達成）に迫りました。

（知らなかった様子で）80点？　じゃぁ、次のゲームで（笑）。夏に長い休みを取って、ようやく足がついてくるようになったのでシュートが入るようになればいいですね。

――バッシュはどこのメーカーを使っていますか。

「ジョーダン」シリーズなど、ずっとナイキですね。フィッテングや快適さもそうですが、ビッグマンなので、足首などをしっかりサポートしてくれているかも気にしています。

――最後に、サンロッカーズのファンの方々にメッセージをお願いします。

いかなる局面でもハードにプレーしているところを見てほしい。そして、できれば今年もブロック王を取りたい。そうすれば、自分がディフェンスの選手だと分かってもらえると思います。

次回は#32山内盛久選手が登場。

Josh Harrellson（ジョシュ・ハレルソン）
1989年2月12日米ミズーリ州生まれ。身長208センチ、体重125キロ。ケンタッキー大学卒業後、NBA2巡目45位でニューオリンズホーネッツに指名されるも、トレードでニューヨークニックスに入団。その後プエルトリコや中国などでプレーし、Bリーグ初年度となった昨シーズンは大阪エヴェッサで活躍。今シーズン、サンロッカーズ渋谷に入団した。