表参道イルミネーション、11年ぶりに復活へ-63万個の電飾でライトアップ

10月20日に開催した表参道ケヤキ並木での点灯実験の様子

10月20日に開催した表参道ケヤキ並木での点灯実験の様子

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 表参道のケヤキ並木イルミネーションが11年ぶりに復活、12月1日から63万個の電飾が並木を彩り、光と音の複合的なアプローチで年末年始の表参道を盛り上げる。主催は商店街振興組合原宿表参道欅会。

ライトアップの表参道イメージ

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 表参道では1991年から1998年まで、けやきの木を豆電球で覆う大がかりなイルミネーションを展開。冬の風物詩として各地から人が押し寄せるなど人気が定着していたが、見物客に対する周辺住民の不満や資金難、木への負担が大きいことなどから中止に。2006年には電球の替わりに並木の間に巨大な「行灯(あんどん)」を置くライトアップ「表参道akarium(アカリウム)」を展開したが、「思ったより地味」「目立たない」などの声もあり、新たな試みが期待されていた。

 今回は、旅行代理店「エイチ・アイ・エス」(新宿区)が協賛して「表参道H.I.S.イルミネーション ベルシンフォニー」と題し、イルミネーションが復活する。期間中、明治神宮入口から青山通りまでの約1キロメートルに並ぶ約140本のケヤキに、LED63万個を点灯。LEDの取り付け方法も工夫して、枝や幹への負担軽減を目指すという。また老化により電飾が施せないケヤキには、その理由とともにケヤキの生態やCO2の吸収量などを紹介するプレートを設置。ウオークラリーなども企画して、これまで課題の一つとされた環境配慮の姿勢をアピールする。

 デザインは表参道ヒルズのクリスマスなどで活躍する空間デザイナー長谷川喜美さんが手掛け、LEDは「新芽」をテーマに配置。ケヤキの根本にある低木には風などで音が出る「ベル」を設置して、光と音を使った複合的なアプローチで「光と音が融合したイルミネーション」を目指す。また表参道ヒルズでは、メーンエントランスや本館地下3階「スペース オー」などでライトアップを連動展開する。

 11年ぶりの点灯にあたり、同組合の松井誠一理事長は「景気低迷により明るい話題のない中、表参道から元気を発信したいという思いで開催を決めた。街を訪れる人を笑顔にしていきたい」と期待を寄せる。

 点灯時間は17時~22時。2010年1月10日まで。

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