渋谷センター街の美容室が立ち飲み店に-家族経営で全品200円

美容室の内装そのままにスタートした立ち飲み屋「WA!!tu(ワッ!!)」

美容室の内装そのままにスタートした立ち飲み屋「WA!!tu(ワッ!!)」

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 渋谷センター街奥、宇田川町の老舗台湾料理店「龍の髭」裏手に7月18日、美容室跡をそのまま転用した全品200円の立ち飲み店「WA!!tu(ワッ!!)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3463-7374)がオープンした。

200円の「焼き鳥」「たこ焼き」「かた焼きそば」

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 店舗面積は20坪で、テーブル9卓を置き最大60人を収容できる。元美容室で木目を基調とした店内の壁面に大きな鏡が並び、ガラス張りのファサードと合わせてサロン特有の雰囲気が漂う。

 店長は、文化村通りで10年、同所で5年間美容室を経営してきた丸山智生(ともお)さん。福岡県久留米市出身の丸山さんは、高校卒業後上京して美容師を続けてきたが、人員の確保などでトラブルもあり、「自分たちだけでできる業態で、ほかにはない面白い店を」と、美容室だった同フロアにキッチンを備えて立ち飲み店を立ち上げた。

 ドリンクメニューには、生ビール、サワー、ハイボールなどをそろえ、フードメニューには焼き鳥店で10年以上の経験を積んだ板前が焼く焼き鳥のほか、鉄板たこ焼き、ポテトサラダ、博多めんたいなど約20種類を用意する。

 全品200円という価格については、「祖母が地元(=久留米)で魚屋をやっていて、食材を確保できた」ことや、九州での知り合いだった板前に加え、美容師だった母親、妻の4人で店を切り盛りしているため、人件費をかけなくて済むことから実現できたという。「不景気なので財布に優しく楽しんでもらいたいという気持ちから始めたが、初めて来るお客さんには『200円』という価格に逆に不安がられることもある(笑)」とも。

 オープンから1カ月が過ぎて、丸山さんは「広告も一切出さずにスタートさせて最初は身内や知り合いなどが来てくれた」と振り返る。現在では1日に50人ほどの利用客があり、週に3~4回来店する常連客も多いという。「店名は『和』や『輪』、そして『ワッ』と驚くようなサプライズ感を総じて名付けた。今後はメニューの幅をより広げていきたい」と意気込む。

営業時間は16時~24時。

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