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代々木公園などでパラスポーツと文化の祭典「スポーツ・オブ・ハート」 今秋開催へ

会見に出席した(前列右)主催団体代表理事の廣道純さん、(後列右)長谷部健渋谷区長、(前列左)高橋尚子さんら

会見に出席した(前列右)主催団体代表理事の廣道純さん、(後列右)長谷部健渋谷区長、(前列左)高橋尚子さんら

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 代々木公園イベント広場(渋谷区神南2)を中心に今秋開催するパラスポーツと文化のコラボレーションイベント「SPORTS of HEART2018」の記者発表会が4月25日、開かれた。

競技用車いすを体験した是永瞳さん

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 一般財団法人スポーツオブハート(渋谷区南平台町)が主催する同イベントは、「パラリンピアンの活躍の場を増やしたい」「もっとパラリンピックを知ってもらおう」とパラリンピアンが呼び掛け、2012年に初開催。障がい者と健常者の枠を超えて共に生きる社会の実現を目指す「ノーマライゼーション」の提案・発信を図り、スポーツと文化を融合したコンテンツを展開する。昨年は雨天の中、2日間で約2万8000人が来場した。

 同法人の代表理事で車いすランナーの廣道純さんは「障がいのある人もない人も年齢も関係なく、皆が当たり前に、普通に楽しめるスポーツと文化の祭典。アーティストライブやモデルと一緒に障がい者モデルが混じってファッションショーなどがある中でパラスポーツを体験できる」と同イベントを紹介。「回を追うごとにどんどん豪華になっていると自負しているが、まだまだ五輪に比べて認知度が低い。少しでも多くの方にパラの魅力、アスリートたちの魅力を届けたい」と意気込む。

 共催する渋谷区の長谷部健区長は「どうやって来場者を増やしていくかが大切」と話したほか、区内にも大会会場がある東京五輪・パラリンピックを引き合いに出し、「福祉の概念が変わるチャンス。多くの方に見て、時には混じり合っていただき、スポーツ全体として理解してもらうことでこの街のスポーツの活性化につながっていければ」と期待を込める。

 イベント当日は、代々木公園イベント広場・ケヤキ並木を中心に、区立神南小学校などを会場に使う。交通規制した道路を車いすランナーや文化人・アーティストなどの著名人、一般の成人・小学生、LGBTランナーなどがチームとなり一緒に走る「ノーマライズ駅伝」をはじめ、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんによる陸上教室、アーティストらのライブ、食育講座、パラスポーツ体験などを予定する。

 会では、初参加となるモデルの是永瞳さんらが、イベント当日も体験コーナーを設ける競技用車いすのローラーを体験。初体験となった是永さんは「すっごい難しいけど、貴重な体験で楽しかった」と話した。モデルでタレントの鈴木奈々さんは昨年に続き「ノーマライズ駅伝」に出場予定で、「1位になりたい」と高橋さんにコーチングを直談判。高橋さんは「目線をちょっと下げて、5・6メートル先の道路を見て走る」とアドバイスしていた。

 開催日は10月13日・14日。入場無料。9月には大分でも開催する予定。

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