渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」（渋谷区円山町）で現在、北欧の映画や文化を紹介する「トーキョーノーザンライツフェスティバル2018」が開催されている。

　2011年に始まった同フェス。同会場で展開するスウェーデンやデンマークなど北欧5カ国のジャパンプレミア映画の上映を中心に、アート展やコラボレーションフードなど北欧文化に触れられる企画を展開する。

　上映作品は、ジェンダーや摂食障害、「理由なき不安」など少女たち8人の日常を取り巻くあらゆる事象をスピード感ある映像で展開する「チーム・ハリケーン」（アニカ・ベウ監督、デンマーク）、ゲイ・アートで知られるトム・オブ・フィンランドの半生を描く「トム・オブ・フィンランド」（ドメ・カルコスキ監督、フィンランドほか）、少年の視点で家族とは何かを問い掛ける「オルハイム・カンパニー」（アーリル・アンドレーセン監督、ノルウェー）など。

　今年外交関係樹立150周年を迎えるスウェーデンの映画特集として、約1000キロかけて祖母のもとに柱時計を届けることになったロマ族の3きょうだいの旅路をモノクロ映像で描く「がらくたヘリコプター」（ヨーナス・セルベリ＝アウグスツセーン監督）、1950年代に企画されながらも頓挫したアクション映画「ティグレロ」のロケ地・アマゾンをサミュエル・フラー監督が40年ぶりに再訪する様子を記録した冒険記「ティグレロ 撮られなかった映画」（ミカ・カウリスマキ監督）などを上映する。

　そのほか、「ギャラリー コンシール」（道玄坂1）では写真家シバノ・ジョシアさんが撮影したアイスランドの写真を展示。ユーロスペース1階のトークライブハウス「LOFT9 Shibuya」、ビストロ「コックマン」（道玄坂2）など近隣の飲食店ではコラボレーションメニューを提供するほか、「BEER NORDIC（北欧ビールフェア）」として北欧各地のビールを提供する

　鑑賞料は一般1,500円ほか。上映は2月16日まで。全作品日本語字幕付き。