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東急本店で三船敏郎回顧展 初日には愛車・ロールスロイス展示も

写真やポスター、受賞トロフィーなどを展示する場内

写真やポスター、受賞トロフィーなどを展示する場内

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 東急本店(渋谷区道玄坂2)3階・イベントサロンで10月19日、俳優三船敏郎の回顧展「世界のミフネと呼ばれた男」が始った。主催は三船プロダクション(世田谷区)と東急百貨店。

初日のみ展示しているロールスロイス

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 同店のオープン50周年、三船敏郎映画デビュー70周年を記念して開く同展。三船の出演作品の写真や資料、私物など約200点を通じ、在りし日の三船敏郎の足跡をたどる初の展示となる。

 場内は6つのテーマで構成する。デビュー作「銀嶺(ぎんれい)の果て」(谷口千吉監督、1947年)をはじめ、ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した「羅生門」(黒澤明監督、1950年)、同映画祭最優秀男優賞を受賞した「用心棒」(同、1961年)、「赤ひげ」(同、1965年)、初の海外作品「価値ある男」(イスマエル・ロドリゲス監督、1961年)などを、作品のポスターや写真、台本、トロフィーなどで振り返る。

 旧満州で生まれた三船の幼少期の写真や戦地に赴いた記録、復員時に軍から支給された毛布2枚で三船が縫ったコート、「第1回東宝ニューフェイス」の合格記念写真などで、誕生から青年期までを振り返る「誕生から終戦まで」「俳優『三船敏郎』の誕生」エリアも設置。「素顔の三船敏郎」エリアには、家族との写真やルイ・ヴィトンの旅行用スーツケースフルセット、使っていたカメラ、喫煙具などの私物も並ぶ。店頭には初日のみ、三船の愛車「ロールスロイス」MT・TDも展示する。

 前日行われた記者発表会には、三船プロダクション社長で三船の長男、史郎さんと、来春公開される映画「MIFUNE THE LAST SAMURAI」(スティーヴン・オカザキ監督)でナレーションを担当したダンス・ボーカルグループ「EXILE」のAKIRAさんが出席した。

 史郎さんは父・敏郎を「家では普通の父親だった」と言い、「きれい好きできちょうめん。車も自分で洗車していた」ため、子どもの頃に手伝わされたことや、「価値ある男」撮影終了間際に家族をメキシコに呼び観光したこと、ベネチア国際映画祭に参加したことなど思い出を披露し、「父の実像に迫ろうと企画した。三船の世界観を感じてもらえれば」と呼び掛けた。

 中学生の時に「七人の侍」をレンタルして見たというAKIRAさんは「迫力のある芝居に衝撃を受けた」と振り返ったほか、「蜘蛛(くも)巣城」「黒部の太陽」など「語り出すと止まらない」と好きな作品を挙げ、「貴重な展覧会。ファンの方はもちろん、これから知る方にも見てほしい」と話す。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は19時30分まで、最終日は17時まで)。入場料は700円(小学生以下無料)。今月31日まで。

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