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タワレコ渋谷店で「ウルトラマンズ・ギャラリー」展 怪獣絵師・開田裕治さん画業40周年で

ウルトラマンシリーズのさう品を40年描き続けている開田裕治さん

ウルトラマンシリーズのさう品を40年描き続けている開田裕治さん

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 タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1、TEL 03-3496-3661)8階の催事スペース「SpaceHACHIKAI」で10月4日、「怪獣絵師 開田裕治のウルトラマンズ・ギャラリー」が始まる。

シリーズごとに作品を展示する場内

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 「怪獣絵師」の異名を持つイラストレーター・開田裕治さんの画業40周年を記念した同展。1953(昭和28)年兵庫県生まれの開田さんは、京都市立芸術大学卒業後に常用しイラストレーターとして独立。「ウルトラマン」「ゴジラ」「ガンダム」のシリーズなど、主に怪獣やロボットのキャラクターイラストを手掛け、1997年には「星雲賞(アート部門)」を受賞している。

 プロのイラストレーターとしての最初の仕事は、1977(昭和52)年に刊行されたムック「素晴らしき特撮映像の世界」(朝日ソノラマ)で手掛けたウルトラマンシリーズの「科学特捜隊」と「ウルトラ警備隊」の基地内部図解イラストだったという。同展は、以降描き続けている作品で「最も作品数の多い」ウルトラマンシリーズに焦点を当てた原画展となる。

 期間中、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンパワード」など、シリーズごとに作品を展示。絵の具で描いた作品は原画約150点を、デジタル作品はモニターでスライドショーとして見せる。昨年、雑誌「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の表紙として描き下ろした「肖像シリーズ」の続編として、「キングジョー」「ベムスター」「帰ってきたウルトラマン」などの新作を初披露する。エントランスには、かつて制作した「ウルトラ怪獣大進撃」の対となる作品として、約1カ月かけて制作したというウルトラヒーロー24体を描いた「ウルトラマン総進撃」を大きなサイズで出力し、フォトスポットにもなるように飾っている。

 ウルトラマンシリーズを「最初から見ている」という開田さんにとって、ウルトラマンシリーズは「人格の一部のようなもので、宝物のような作品」だという。「(仕事として携われていることは)とてもうれしいし幸せなこと。続けられているのは、ファンの方々が求めてくださっているからできることだと思う。期待に応えられるよう、これからも頑張って、いい絵を描き続けたい」と展望する。

 作品は、「『ウルトラマンって、こんなんだったよね』と共感してもらえるように描いている。ツールとしてデジタルも使うが、絵で、異次元でしか表現できない世界がまだあると思う。絵を通して、ウルトラマンのいる世界を身近に感じてほしい」と呼び掛ける。

 併設するショップでは、展示作品を含め開田さんがこれまでに手掛けたウルトラマンシリーズの作品約250点を収録する版画集「怪獣絵師 開田裕治のウルトラ画帖(がじょう) Ultimate」のイベント限定版(1万800円)、購入客の名前を入れて描き下ろすバルタン星人の肉筆画(7万5,600円、限定5枚)、ウルトラマンセブンなどのイラストをプリントした文明堂のカステラ(1,404円)、バルタン星人などのイラストを使ったラベルの瓶ビール(1,080円、後期の販売)などのグッズを販売する。

 期間中の週末と休日には、会場で5,000円以上の買い物客先着50人を対象に直筆イラスト付きのサイン会を開く。開催時間は11時~21時(初日は10時~)。入場料は500円。今月24日まで(14日~展示替え)。

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