渋谷・東急本店屋上で小学生が稲刈り体験 田植えから4カ月

稲刈りを体験した児童たち

稲刈りを体験した児童たち

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 東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2)屋上で10月3日、神南小学校の生徒たちが稲刈りを行った。

稲穂でミニホウキも作った

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 夏季にはビアガーデンを開き、冬季にはカーリング風のアトラクションを展開するなど屋上の活用に取り組んでいる同店。今回、日本の伝統・文化の発信や自然との触れ合いの場の提供として屋上に田んぼ(約30平方メートル)を作り、今年の開店50周年と伊達政宗生誕450年連携企画として農業プロジェクトを始動。

 6月に同校の5年生を招いてうるち米「ひとめぼれ」の田植えを行ってから、同店スタッフが生育状況を見て協力農家と情報交換をしながら育てた。学校帰りに稲の様子を見に来る同校の児童もいたという。

 この日は田植えの日同様、シダックスグループの自社農場「シダックスエコファーム」のスタッフや、「仙台市農業協力隊員(地域おこし協力隊)」として仙台に住みながら米作りなどをしているお笑いコンビ「衝撃デリバリー」協力の下、稲刈りを行ったほか、稲穂でミニホウキを作った。

 田植え・稲刈りを体験した清水佳奈音さんは「知らないことだったので、農業を身近に感じられた」と振り返り、「(渋谷のような都心でも)米は育つんだなと思った。ここの田んぼはちょっと窮屈そうなので、もっと広々としたところでやってみたい」と話した。権藤佑季さんは「あんなに小さかった苗が成長するのはすごい。身近な米が苦労して作られていることが分かった」とも。水田の感触は「柔らかくて気持ちよかった」という。

 刈った稲は同店屋上で天日干しをした後、同店スタッフがもみすりを行い、今月下旬に小学校で実食する予定。

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