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西武渋谷店でグラフィックデザイナー山城隆一「ね、コ」展 コラージュ・鉛筆画など

飼い猫を中心に描いていたという90点以上が並ぶ場内

飼い猫を中心に描いていたという90点以上が並ぶ場内

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館・7階特設会場で現在、「猫を描いて世の中を幸せにした人、山城隆一『ね、コ』展」が開催されている。

最後に描いたといわれる鉛筆画

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 山城隆一は1920(大正9)年大阪生まれのグラフィックデザイナー。大阪市立工芸学校図案科卒業後、阪急百貨店、東京高島屋の宣伝部を経て、1959(昭和34)年には日本デザインセンターの創設に参画。1985(昭和60)年の「科学万博つくば’85」ポスターのアートディレクション、1996年郵政省「ふみの日7月23日」切手デザインなどを手掛けたことで知られる。1985(昭和60)年に紫綬褒章、1993年に勲四等旭日小授章を受章した。1997年没。

 広告業の傍ら、1972(昭和47)年に発表した仏たばこ「ゴロワーズ」のパッケージに白い猫を描いたコラージュ作品「ネ・コラージュ」をきっかけに、ライフワークとして猫のイラストを描くようになった。同展では、アクリル画(約80点)を中心に、リトグラフやペン画など90点以上を展示する。

 場内では、海外の切手などをコラージュした「ネ・コラージュ」作品が中心となる初期から、入院後もパステルや鉛筆、木炭などの画材で描いた後期の作品までを年代順に展示する。自身の飼い猫9匹を主に描いていたことから、モデルとなった猫の紹介や雑誌の連載から抜粋したコメントなども一緒に掲出するほか、山城のイラストを使った本の装丁や菓子の箱、デザインに採用された切手、フォトスポットなどを用意するコーナー「猫のいる部屋」も用意する。

 会期中、リトグラフ(3万2,400円~)を受注販売するほか、クリアファイル(378円)、ポストカード(108円)など同展オリジナルグッズ、猫関連の作家商品などを販売する。

 開催時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで、最終日は17時まで)。入場料は、一般・大学生=500円ほか。5月7日まで。

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