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アルバルク東京、大阪に辛勝 ギャレット選手欠場も新加入エアーズ選手24得点

24得点を挙げる活躍を見せたジェフ・エアーズ選手(写真中央)

24得点を挙げる活躍を見せたジェフ・エアーズ選手(写真中央)

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 国立代々木体育館第二体育館(渋谷区神南2)で3月10日、男子プロバスケ「Bリーグ」のアルバルク東京(A東京)と大阪エヴェッサ(大阪)が対戦した。来場者数は1684人。

積極的なプレーを見せた菊地祥平選手

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 ディアンテ・ギャレット選手が左手首のねん挫で欠場したA東京はこの日、従来とは異なる布陣で大阪に挑むこととなった。試合開始後は両チームともにシュートが決まらない展開となる。大阪のミスから速攻で竹内譲次選手が先制得点を奪うも勢いに乗れず、12対23とリードを許す。第2クオーター(Q)はジェフ・エアーズ選手の3ポイント(P)シュートや、積極的にゴールへアタックした菊地祥平選手の得点などで追い上げを見せ、終盤にエアーズ選手、田中大貴選手の連続3Pで1点差に追いついた。

 第3Q開始直後に逆転に成功したA東京。ディフェンスリバウンドからの速攻でダンクを見せたエアーズ選手は、バスケットカウント(相手のファウルによりフリースローを得る)となるゴール下のシュートを決めると雄叫びを上げる場面も見られた。拮抗(きっこう)した展開となった最終Qは、中盤の田中選手の連続得点、残り2分9秒でリバウンドからの速攻でバスケットカウントとなるレイアップを決めた菊地選手のプレーなどでリードを守り、71対70で接戦をものにした。

 試合終了後「予想通りかなりタフな試合になった」と振り返った伊藤琢磨ヘッドコーチ(HC)。今週は月曜にも試合があり「言い訳にはしたくないが、練習をほとんどできなかったのでオフェンス面が心配だった」という。大阪は「オーバーヘルプをしてくる傾向がある。パスの数を多くしてボールを止めないようにした結果、(攻撃が)重くなってしまった」と話す。

 今季初のスターティングとなった伊藤大司選手は「ベンチだろうとスタートとだろうと役割は一緒。ハッスルプレーやダーティープレーを繰り返してチームにエネルギーを与えることや、英語も話せるので外国人選手とのコミュニケートやチームをまとめるという意味でコート内のリーダーとなること」言い、試合の立ち上がりについては「もっと早い段階で声を掛けるなど何かしらできたのでは」と反省点を挙げた。

 菊地選手は「ギャレットがいないので、チーム全員でカバーしようという話しをしていた。オフェンスはかみ合わない部分もあったが、後半のディフェンスは修正できた」と振り返った。

 今節は東日本大震災の復興支援として、試合終了後に選手たちが募金活動を行っている。伊藤選手は「今もプレーさせてもらえていることに感謝し、一生懸命プレーすることでパワーを与えられたら」と話す。大阪・桶谷大HCは「今日・明日の試合は、被災した方々に対して自分たちがスポーツを通してどういう所が見せられるかということに焦点に当てている。明日は3月11日なので、自分たちがなぜバスケをしてご飯を食べているのか、試合の存在意義を意識してもう一度戦いたい」とも。

 両チームは11日にも同所で対戦する。

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