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渋谷・スペイン坂に本とアートの複合スペース「ノンレクチャー」

地階に位置する店内の様子

地階に位置する店内の様子

 本とアートの複合スペース「NONLECTURE(ノンレクチャー) books/arts」が3月13日、渋谷・スペイン坂と井の頭通りの角地に位置するビル「渋谷 ZERO GATE」(渋谷区宇田川町)地下1階にオープンする。経営はノンレクチャー(同)。

ノンレクチャーの持田剛さん

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 持田剛さんが独立開業した同店。持田さんは、タワーレコード渋谷店(神南1)の7階にあった「TOWER BOOKS」のマネジメント、「代官山 蔦屋書店」(猿楽町)準備室の洋書仕入れ、ファッションブランド「マークジェイコブス」のブックストア「BOOKMARK原宿」のディレクションを歴任。2023年に同店閉店後、約1年にわたり再出店を画策したが実らず、独立を決めた。

 持田さんが自身で店舗を手がけるのは初めて。かねて独立は考えていたと言い、「いろいろな人とつながりがあるので、僕が場を持つことでアーティストたちに還元できると考えた」。アルバイトをしていた10代の頃から渋谷で働いていることもあり、「渋谷で勝負したい」と、渋谷に出店した。

 店名は、「詩の形式を打ち破った」詩人E. E. カミングスの「i: six nonlectures」に由来。「書店でもギャラリーでもない自由な空間を目指したい」という思いを込めた。建築家・青木淳さんの著書「原っぱと遊園地:建築にとってその場の質とは何か」の中で論じられている「原っぱ(=そこで行われることでその中身が作られていく)」という場の考え方も着想源にしている。

 店舗面積は120平方メートル。店内では6つのコンテンツを展開する。エントランス近くの書棚では、海外のアートブックやビンテージブックを中心に扱う。自ら買い付けた「レアな」タイトルや絵本のようなタイトルなど、幅広い人に向けて選書。インバウンド客も視野に洋書を中心にしたが、今後は日本のアートブックも増やす予定。漫画やアニメを扱う店は他にもあることから、それらのコンテンツはほぼ扱わない。蔵書数は約1500冊(約700タイトル)。

 壁2面は展示エリアとなる。1面はギャラリースペースで、オープン時は、アートディレクターでイラストレーターのジェリー鵜飼さんの展覧会「Zen Hiker」を開催(4月5日まで)。もう1面はポップアップスペースで、オープン時は特殊ポスターショップ「SOONER OR LATER」のポップアップを展開する(5月10日まで)。

 物販は、Tシャツやトートバッグなどのオリジナルアイテムを用意。今後はステーショナリーなども展開するほか、ゆかりのあるアーティストやブランドのアイテムや、コラボレーション商品も扱う。カウンターではドリンクを提供。フードスタイリスト米田牧子さんが主宰する「kokiliko」がセレクトするナチュラルワイン、クラフトビール、下北沢の「万珍酒店」から仕入れるテキーラやメスカル、ロースター「Sniite」から豆を仕入れるコーヒーなどをラインアップする。

 協賛するゴールドウイン(港区北青山3)は常設スペースを設ける。「多様なカルチャーが交差する」渋谷で、非スポーツ・非アウトドア層へのリーチや訪日外国人への文化的接点の提供を図る。自然・素材・思想などを横断する写真集、エッセー、思想書、ガイドなどを中心に、持田さんが選書した約100冊を用意する棚と、同社の価値観や「ものづくりの哲学」に関する展示で構成。第1弾として4月12日まで、写真家・柏田テツヲさんの写真展「Boundary」を開催する。

 「場の役割を固定せず」、DJブースを備えることから音楽関連のイベントや、作家やアーティストなどを招くイベントも開催。今月15日(16時~)には、写真家・田附勝さんの写真集刊行記念トーク、同26日(19時~)には、音楽レーベル「SUB POP」の創設者として知られるブルース・ハビットさんの来日記念トーク&サイン会も予定する。

 営業時間は11時~21時。

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