原宿発アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(以下SSFF & ASIA)2020」が延期となり、4月29日、オンライン映画館「ブリリア ショートショートシアター オンライン」で短編映画の日替わり配信が始まった。
離婚した女性がアパートの部屋で水泳教室を始める「ホーム・スイム・ホーム」より
俳優の別所哲也さんが創設者となり1999(平成11)年に原宿で始まった「アメリカン・ショートショート フィルムフェスティバル」がスタートとなる同祭。2001(平成13)年に名称を「ショートショート フィルムフェスティバル」に変え、2004(平成16)年に米国アカデミー賞から公式認定を受け、アジアの作品を集めた「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」を兄弟映画祭として初開催して以降、SSFF & ASIAとして両祭を同時開催している。
例年、表参道や渋谷など都内の複数会場で短編映画を上映しており、今年は6月4日~14日に予定していたが、新型コロナウイルス感染が拡大している状況を受け、秋以降に延期することが決まった。
延期の期間に合わせ展開する「おうちで楽しむ日替わりショートフィルム特集」では、これまで同祭に集まった作品の中から、別所さんや映画祭のアンバサダーを務めるタレントのLiLiCoさんらが薦める「心がほっこりする」短編映画33作品を日替わりで配信する。
配信作品は、ジェーン・バーキンさん主演、米アカデミー賞にノミネートしたコメディー・ドラマ「彼女とTGV」(Timo von Gunten監督、2016年)、離婚して一人暮らしを始めた30歳の女性がプールも無いアパートの部屋で水泳教室を始めるコメディー「ホーム・スイム・ホーム」(Valerie Leroy監督、2016年)、行きつけのカフェに新しい店員が現れたことで一変する「オットー」の生活を描くロマンス「オットーの毎日」(Nicholas Colla監督、2014年)、地中海でのバカンス中に難破寸前の難民船に遭遇し助けるべきか見過ごすべきか決断を迫られる夫婦の物語「ボン・ヴォヤージュ」(Marc Wilkins監督、2016年)、猫「マダムブラック」を誤って車でひいてしまった写真家が飼い主の少女のために「とっておきの」うそをつくコメディー「マダム・ブラック」(Ivan Barge監督、2015年)など。
5月9日からは、短編映画を鑑賞して、同時掲載するワークシートを基に作品に描かれているメッセージや社会背景を見つける「親子向けショートフィルム鑑賞オンラインワークショップ」も開催予定。作品は、ゴーストが作るレシピに挑戦する「ゴーストのおいしいレシピ」、朝のルーティーンをロボットの力を借りて自動化している男を描くアニメーション「スティーブの朝」など。
5月31日まで。視聴無料。