渋谷HUMAXシネマ（渋谷区宇田川町）で7月30日、コメディー映画「DOPE／ドープ！！」が公開される。

海外版ポスタービジュアルなどを封入するカセット型パンフレット

　作品の舞台はロサンゼルス郊外のイングルウッド。マルコムを中心とした1990年代のヒップホップ「オタク」な高校生3人組は、マルコムが恋心を抱く少女を追いかけてドラッグディーラー、ドムの誕生日パーティーに参加するも、裏で行われていた取引に警察が突入。場内が騒然となる中、ドムがマルコムのリュックにドラッグを隠し入れたことから、マルコムたちを取り巻く状況が一変する。ドラッグを販売することを命じられたマルコムたちは、トラブルに見舞われながらも事態を解決していく。

　メガホンを取ったのは米リック・ファムイーワさん。南カリフォルニア大学シネマティックアーツ学部で映画・テレビ制作と批評・研究を専攻。卒業制作で製作した短編映画をショートフィルムが1996年のサンダンス映画祭で上映された。長編デビュー作は、リチャード・T・ジョーンズさんらが出演した「ソウル・メイト」（1999年）。以降、フォレスト・ウィテカーさん、レジーナ・キングさんらが出演する「マイファミリー・ウェディング」（2010年）の共同執筆・監督を務めるなどしている。「ドープ！！」は昨年のサンダンス映画祭編集賞受賞したほか、カンヌ国際映画祭監督週間で上映された。

　「音楽が重要な要素になる」と考えたファムイーワさんは、グラミー賞受賞者でアカデミー賞にノミネートされた経験もある歌手ファレル・ウィリアムスさんに参加を打診。ウィリアムスさんは、他の3人と共に製作総指揮を務めたほか、劇中でマルコムたちが組んでいるバンドの楽曲も書き下ろした。

　会場ではカセットテープ型のパンフレット（800円）を販売する。