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老舗洋菓子店「コロンバン原宿本店」閉店へ 再開発に伴い、53年の歴史に幕

「コロンバン原宿本店」外観

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 表参道沿いの老舗洋菓子店「コロンバン原宿本店」(渋谷区神宮前6)が2月16日に閉店する。

「コロンバン原宿本店」店内の様子

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 日本初の本格的なフランス菓子店として1924(大正13)年に創業した「コロンバン」は、1951(昭和26)年、渋谷「東横のれん街」に洋生菓子実演室付き店舗を開くなど規模を広げ、1967(昭和42)年に原宿店を出店。原宿駅からほど近い表参道に面した本店サロンは、スイーツの販売のほか、ケヤキ並木を眺めながら食事やデザートが楽しめる店として長年親しまれ、かつては待ち合わせスポットとしても賑(にぎ)わった。

 閉店は、表参道と明治通りが交わる神宮前交差点の一角にあるビル「オリンピアアネックス」(渋谷区神宮前6)を含む敷地の再開発事業「神宮前六丁目市街地再開発事業」に伴うもの。築50年を超える交差点角のビンテージビル「オリンピアアネックス」をはじめ、周辺一体の3000平方メートルを超える敷地を再開発する同事業は1月9日に都から権利変化許可を受け、3月に解体工事に取り掛かり、9月に本体着工、2022年度完工を予定する。

 同16日に閉店を発表したコロンバンは、「原宿の皆さまにお世話になり、育まれ、街の発展に尽力してきた。2月16日の最終日まで、自慢の料理やスイーツを真心をこめたおもてなしでお客さまにお届けしたい」などとコメント。原宿エリア内に移転先を探し、「原宿の地に新店を速やかにオープンするべく準備を進めていく」としている。

 コロンバンは2010(平成22)年5月から屋上で養蜂事業を行い、渋谷公園通りの「渋谷コロンバンビル」(神南1)屋上と合わせ、設置した巣箱で昨年は約15万匹のミツバチを飼育。採取した「原宿はちみつ」を使い、プリンなどのスイーツも販売してきた。原宿本店の閉店に伴い、同店屋上での養蜂は移転までの間、渋谷の養蜂場に統合するという。

 営業時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。

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