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代官山にNY発キューバ料理店「カフェ ハバナ」 キューバンサンドやグリルドコーンなど

店舗外観

店舗外観

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 代官山に5月28日、NY発キューバ料理レストラン「Cafe Habana(カフェハバナ)」の日本1号店「Cafe Habana TOKYO」(渋谷区猿楽町、TEL 03-3464-1887)がオープンした。経営は音楽フェスや国内外のアーティストライブを企画・制作するプロモーター「クリエイティブマンプロダクション」(神宮前6、以下クリエイティブマン)。

グリルドコーンやサンドイッチ「クバーノ」など

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 1997年、オーナーのショーン・ミーナンさんらが、革命家・政治家チェ・ゲバラとフィデル・カストロ前国家評議会議長が通っていたことで知られるメキシコのカフェ「La Habana」にインスパイアされてオープンした「Cafe Habana」。現在、NYを中心に6店舗を展開している。

 クリエイティブマン社長の清水直樹さんは、15年以上前からNYのライブハウスを訪れるたび、ダウンタウンのノリータ地区にある同店に足を運ぶうちに「いつしか日本で展開したい」と思うようになったという。昨年末、「大好きだった」代官山のクラブ「AIR」とカフェ「NoMad」が閉店するのを聞きつけ、同店跡で「Cafe Habana」を出店しようと、ミーナンさんに連絡を取りライセンス契約を結んだ。

 カフェ跡の店舗面積は160平方メートルで、席数はテーブルを中心に50席。ガラス面を広く取っているファサードは青を基調に、店内壁面は黄色をそれぞれ基調に、ヤシの葉を描くなどトロピカルな雰囲気を演出。キッチンの壁面にはデヴィッド・ボウイやプリンス、シド・ヴィシャス、ブルース・リーなど、清水さんが好きな人物で「革命を起こした人」の顔を描いている。天井の一部は格(ごう)天井のようにし、日本の文化も取り入れた空間に仕上げた。

 メニューは、焼きトウモロコシにチーズ・マヨネーズ・チリパウダーをかける「グリルド コーン」(700円)をはじめ、同店オリジナルのパンにハムやスイスチーズ・ピクルス・自家製ローストポーク・「チポトレマヨネーズ」を挟んでプレスしながら焼くキューバンサンドイッチ「クバーノ」(1,400円)、アイスもホットもシェイク用のトールグラスで提供するエスプレッソとスチームミルクの「カフェ・コン・レチェ」(650円)などをラインアップ。

 日本オリジナルメニューとして、マグロの卸を手掛けている清水さんの兄から仕入れる地元・焼津のメカジキのテールをニンニクを効かせたクリームソースで食べる「グリルドガーリックツナ」(2,100円)、フローズンモヒートを中心とするフローズンカクテル(1,000円~)など、日本オリジナルのメニューもラインアップする。そのほか、キッズメニューやランチにはロコモコなどの「カフェ飯」も提供。客単価は、ランチ=1,000円~1,500円、ディナー=3,000円前後を想定する。

 日本での展開について同社以外からもオファーを受けていたという同店。オープンに合わせて来日したミーナムさんは、「ビジネスには、人柄やハートが大事だと思っている。その考えが直樹と似ていると思った」と振り返り、「僕もやんちゃだったけど、直樹もやんちゃ」と笑う。「NYも東京もいい街。橋渡しする役目になれれば」と期待を込める。

 「初めて食べた時の『グリルドコーン』の印象が忘れられなかった」という清水さん。「雰囲気やフィーリングを大事に、『カフェ ハバナに行きたい・食事をしたい』と思っていただけるような店づくりをしていきたい」といい、「肩ひじ張らず、気軽に豪快に食べられるので、まずは食べてみてほしい」と呼び掛ける。「クバーノで、バーガー中心のファストフードに殴り込みたい」とも。ミーナンさんからの要望もあり「3~4年で2号店目」も視野に入れているほか、クバーノまたはカフェ・コン・レチェ専門店の出店も検討しているという。

 営業時間は11時~23時。地階「AIR」跡には6月中旬、同社が手掛ける複合スペース「SPACE ODD」がグランドオープン予定。

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